elekingのアンテナに引っかかったことをメモ的に書き残すこのコーナー。ま、落書き帖ですな。日々の雑感であったり、どっかから仕入れた情報であったり、 ジャンル的には何でもあり。
んで、この落書きに付き合ってくれる人は、「ANTENNA BOARD」に書き込んでちょ。ということで、双方向コンテンツを目指したのだけどあえなく挫折。
【0001】中京テレビ制作深夜番組は今これだけ。
中京テレビといえば、ローカル局ながら自社制作番組の豊富さには昔から定評がある。『お笑いマンガ道場』『5時SATマガジン』など全国に名を馳せた番組も少なくない。しかしながら大阪読売テレビなどに比べればまだまだ全国ネットの番組は数少ない。
しかしここのところ、深夜枠において東京収録ではあろうと思われるものの中京テレビ制作のネット番組が増えてきている。確か、『EXテレビ』の途中から水曜日の枠が中京テレビ制作になった流れからだと思うが、現在は3本が放送されている。郷ひろみ&テリー伊藤の『ヤミツキ』、ヒロミ&飯島愛らの『ロミヒー』、YOU&辺見えみりらの『ピンクパパラッチ』がそれである。
どの番組も深夜放送ならではのいかがわしさを持っているようで、カルト番組制作の中京テレビの面目躍如たるものがある。んー、どれも毎回しっかりとは見てないけどね。
(2000/5/4)
【0002】「識者の声」はもういらない
例の豊川市の高三による殺人事件について、5月3日付中日新聞朝刊に「識者の声」として三人の大学教授の談話が掲載されている。
その中の「福島章上智大学教授」の談話。
「死」というものの重大性が全く分かっていない。テレビやコミック、インターネットなどにはいっぱい死が出てくるが、核家族化や病院で死亡するケースの増加で、家族らの死をみとる体験がない。未熟な体験と頭の中の観念にギャップがあり、それを埋めるために反抗に及ぶ。(中略)現代日本の青少年のケースは情報の洪水が背景にある。対策としては自然や動植物と触れ合う機会を増やすことなどが考えられる。
上のコメントのようなことを言って(聴いて)、分かったような気になってる奴が一番始末に悪い。わしはもう36歳になろうかというオッサンだが、テレビやコミックやインターネット(ゲームじゃなくてインターネットというのがトレンドのつもりなのかね)のみならず小説・映画・ビデオなどでもいっぱい死を見る一方で、核家族だし、家族らの死をみとる体験もないぞ。でもまだ人は殺してないよ。一応、これからも殺すつもりはないんだけどね。
対策として掲げた事柄も笑わせる。これ、対策かね。もっと考えてものを言ったほうがいいんじゃないの。
こんなステロタイプと化したコメントを堂々と吐けるという神経にも恐れいるが、それを有難がって載せる新聞社の姿勢にもうんざりである。
こういった特定の事件を一般化しようとするコメントにはどうしても過敏になる。自然と棘のある文章になってしまうが、言い過ぎかね。
「わからない」ことを「わかったような気にさせる」識者のコメントという奴は、もういらないんじゃないの。そこで思考停止して安心したい、というんじゃない限り。
(2000/5/4)
【0003】「識者の声」を新聞がツッコミ? 弁護?
【0002】を書いた翌々日の中日新聞5月6日付けの夕刊1面下のコラム「夕すずめ」に、こんな文章が載っていたので思わずのけぞった。
異常な事件が起きると新聞に識者の談話が出る。肩書きにつられて呼んで見てもピンと来ない場合が多い。識者談話とは刺身のつまであり、ステーキのクレソンみたいなものか▼十七歳の少年がいきなり主婦を刺し、バスを乗っ取ったり知るのは常識をはるかに超えている。常識の代表みたいな評論家の諸先生方に理解できるはずがない▼「裁判も始まらないのにわからない」というのがまともな識者だろう。「わからない」では対面にかかわるから、利いたふうなことを並べなければならない識者の先生もつらい▼それではなぜ新聞は識者の談話を載せるのか。強いていうならば「専門家でも権威者でも手に負えない事件の奥深さ」を読者諸賢に知ってもらうことができるから?
なんだ、わかってるじゃん。
しかしいいのかね,いかに夕刊の世評風刺欄とはいえ、新聞がこんなこと書いて。って、俺が心配するなっての。
よっぽど、福島先生のコメントにあきれ果てたんでしょうな、新聞社内部でも。でも懲りずにバスジャック事件のことも聞いてたぞ、中日朝刊。ま、こっちはそんなひどいコメントではなかったけども。逃げのコメントっぽかった。
(2000/5/8)