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『天国と地獄』(1963)監督:黒澤明

2010年08月29日 / 好み度Bランク / 元記事

天国と地獄<普及版> [DVD]天国と地獄<普及版> [DVD]
(2007/12/07)
三船敏郎;山崎努;香川京子;仲代達矢;木村功;三橋達也

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小林信彦のエッセイなどで誘拐劇としての前半の流れはボンヤリと前知識としてはあったのだけれど、そのくだりが終わってまだDVDプレーヤーのゲージが半分以上残っているのに驚く。 後半の展開はまったく知らなかったので(単に目にはいってなかっただけかもしれないが)純粋にドキドキしながら観ることができた。 筋だけ追うと、結構、強引でいびつな作品のような気もする。 犯人の動機や行動にいまいち深みがない気がするし、迎え撃つ警察側もその執念の深さが一種の綺麗事過ぎるきらいがないではない。 冒頭の権藤邸内における権力闘争シーンもセリフがいささか説明的に過ぎ、舞台劇的な平板さを感じた。 いや、それだけにそんな瑕瑾をものともしないストーリーの進め方や映像表現の巧みさが余計に凄く感じられるのかもしれない。 黄金町の麻薬窟の描かれ方がなかなか印象的。 共犯の男女が見つかるシーンも地味ながらなかなか凄いよね。