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『めまい』(1958)監督:アルフレッド・ヒッチコック

2010年12月02日 / 好み度Bランク / 元記事

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(2008/05/15)
ジェームズ・スチュワート.キム・ノヴァク.バーバラ・ベル・ゲデス.トム・ヘルモア.ヘンリー・ジョーンズ

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ヒッチの数多い代表作のひとつであろうが、これ、相当ヘンな話ではあるよね。 原作はボワロー=ナルスジャックなのか。 一応、ミステリということになるのだろうが、映画では後半の早い段階で早々に謎解きしてネタをバラしてしまっていて、そっからかなり異常な展開となる。 (以下、少々ネタバレ。完全には割っていませんが) とにかくキム・ノヴァクの美しさにノックアウト。 渦巻き型に結い上げたプラチナ・ブロンドの髪とシュッとしたスーツ姿が印象的で、後半、ブルネットの髪に少し野暮ったい服装で別人として再登場する。 主人公のジェームズ・スチュアートはブロンドの彼女に魅了されてしまっていたので、そのブルネットの別人の彼女に服を買い与え、化粧を直させ、髪の色を染め直させ、死んでしまったブロンドの彼女に近づけようとするのだ。 このシーンがゾクゾクするほどヘンタイ的。 キム・ノヴァクがイヤだイヤだと言いつつも、強引に変身を迫るジェームズ・スチュアートに押し切られてどんどん言いなりになってしまうところなんてもう、あなた。 偏執的(もしくはヘンタイ的)なまでの撮り方で執拗にブロンドとその髪型を印象づけておいて、このシーンにおいては、服を替え、化粧を変えて、髪の色をブロンドにと徐々に変身させていくのだが、ここでいったん寸止めして登場させ、そこで改めて髪型も直させるというタメの作り方がすごい! 正直前半部分はいささか退屈と思って眺めていたが、次第に監督の術中にハマってその映像マジックから目が離せなくなってしまった。 しかしこの唐突なラストも凄いね、これ。 観てる最中よりも、あとからじわじわと来る作品でもあり、再見するのが楽しみ。