| 修羅の極道~蛇の道~ [VHS] (1998/04/10) 哀川翔 商品詳細を見る |
黒沢清の秀作としていろんな方から薦められていた作品。 一時劇場公開はされたようだがVシネマとして作られており、低予算かつ主演の二人以外はほぼ無名のキャストとなっている。 観てみるとなるほど確かに傑作。 一切の余分な要素が削ぎ落とされた幽玄の世界がまさに描かれている。 後年の黒沢ホラー同様、一筋縄ではいかない作品であり、変なサブタイトルと哀川翔主演に惑わされて極道ものだと思って借りた人は一体この作品をどう見たのだろうか。 確かにヤクザまがいの存在は出てはくるのだが、とても普通ではない。 哀川翔の表の顔は塾の講師という設定なのだが、その塾がクセモノで、学生のみならず老若男女が集まりひたすらまるで宇宙の法則を解き明かすかのような得体のしれない数式を書き連ねるという授業であり、そんな摩訶不思議な塾の講師を「表の顔」とするには無理があるわけで、かつそこがこの作品のミソともなっている。 『カリスマ』や『回路』等の作品群と同様の目線で楽しめる作品だ。