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『ドラゴン・タトゥーの女』(2012)監督:デヴィッド・フィンチャー

2012年02月24日 / 好み度Cランク / 元記事


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このシリーズをずっと追ってきている私だが、スウェーデン版よりも原作に忠実な映画化であることに驚いた。とはいえ、あの大部の原作を事細かくすべて映像化することなど不可能であり、その省略(描かなかった部分の選択)に監督のセンスと主張が現れている。 この第一部の見せ場ともいえるややクラシカルな本格ミステリ部分はあっさりと手際よく処理して、類い稀なヒロインであるリスペットの造型とその淡い恋愛の描写に重きを置く。 それは映画化の形としておそらく正しいだろう。 演ずるルーニー・マーラーも見事にそれに応えている。個人的にはフィンチャーにはもっと禍々しい雰囲気の創出を期待したが、どちらかというとスウェーデンの静謐とした雰囲気が勝っているかな。 (余談だが、黒沢清が撮ったらどうなっただろうとかなんか思ってしまった。) それでも陵辱シーンや処刑シーンには一日の長があるというか、いやらしくウマい。まったくヒヤリとさせられる。 あとは「ミレニアム」がしっかり描かれないのはこれは映画ではしょうがないかなあ。 雑誌「ミレニアム」にまつわる部分ね。 原作ではやっぱそこが芯になっているので。 エリカとか完全に脇役というより端役だもんなあ。 結論、ここまで結局面白いともつまらないとも書いてないが、個人的にこれまでことごとくハマってこなかったフィンチャー作品の流れから大きく外れるものではなかったという感想。 キライじゃないし良さも認めるが、ハマらなかったというに尽きる。特に前半は退屈。 とにかく、2作目以降も当然やって欲しいわけだけど、大丈夫かしら。

コメント

いるか(02/25/2012 02:32:28)

こんばんは。
これ明日見に行くつもりです。スウェーデン版も良かったですね。

過去の話題ですけどトリアーのアンチクライスト。
公開が園子温「冷たい熱帯魚」とほぼ同じだったので、エグイ映画対決として話題になってましたねー。
私は悩んだ末アンチクライストを見たんですが(冷たい熱帯魚は未見)、トリアー欝映画としてはダンサー・イン・ザ・ダーク、ドッグヴィルの方が好きかなぁ。
欝映画も多少華やかさがないとホントにきつい。地味すぎだアンチクライスト。

eleking(02/25/2012 09:50:35)

どもども。

トリアーは初めて観ました。「メランコリア」が公開中なので、観たいとは思ってますが、過去作も徐々に観よっと。鬱でも大丈夫な時に。
「冷たい熱帯魚」の方がとりあえず断然エグイとは思いますが、ある意味系統が違いますかねー。いるかさんがまだ観てないとは。観ないと。