一之輔と塙は寄席で顔見知り、マーシーは寄席ファンで一之輔の贔屓客。サンフリにもゲストで来ていたっけ。
一之輔は28日のWOWOWで無料放送された『日本最大の落語フェス「博多・天神落語まつり」2015 序章』でもフィーチャーされていた。
こちらでは、柳家三三とのトークと「あくび指南」を。
一之輔を知ったのは、2013年初頭、当時のTBSラジオの水道橋博士『木曜Wanted!!』にゲスト出演した回をポッドキャストで聴いた時である。
それ以前に博士の日記で、前年にAERAの「現代の肖像」に取り上げられていたのを興味深く読んだという記述は読んでいて頭のどっかには引っかかっていた。
落語自体はそれまでさらっと聴いてはいたものの、誰かに特にハマるということもなく来ていたのだが、このポッドキャストを聴いて何故だか急に一之輔に興味を持った。
特になにか噺をやったということではなく、博士とのトークだけだった筈であるが、その語り口と声質にピンと来たということなのだろう。
当時のツィートにこう残している。
木曜Wanted!!のポッドキャストを聴いていっぺんに一之輔師匠のファンになってしまった。週末の上京時に寄席に出てないかと調べたがそううまくは運ばない。ところが、よく調べてみると出演する寄席があったのである。当時は(まあ、今もそうだが)ほぼ毎日どこかの定席に出番を持っていたので地方に行っていない限りは見ることができた筈である。
というわけで
鈴本演芸場昼席に少し遅れ気味に飛び込む。土曜日ということもあってかほぼ満席。お目当ての春風亭一之輔師匠は「初天神」。落語にさほど通じてない僕でさえ何度も聴いたネタだが、マクラから細部の脚色、演技に至るまで滅法面白い。ダントツ。ファンになることにして良かったw。というツィートになる。
興味を持って、いきなり生で聴いた噺が「初天神」である。こんないい出会い方があるであろうか、と今になって思う。
それからあれこれ追っかけることになる。
その時点でyoutubeに上がっていたものはほとんど見たり、ホームページを発見し、当時毎日の記録がこまめに更新されていたブログを遡って読んだり、ラジオ番組を持っていることを知り、その「サンデーフリッカーズ」という番組のポッドキャストを3年ほど遡ってほとんど聞き尽くしたり、「一之輔、高座に粗忽の釘を打つ」という著書を読んだり。
5月と6月には名古屋の独演会にも参戦。
タイミング的には、21人抜きの大抜擢で真打昇進を果たして一年経たない頃で露出がちょうど増え始めたあたりであり、目にする機会が次第に増え始めた。
翌年春には『噺家が闇夜にコソコソ』と『酒とつまみと男と女』というテレビレギュラーも開始。
特に『酒つま』では番組自体の雰囲気に一之輔のキャラクターがベストマッチング。一年で終わってしまったのが本当に惜しい番組である。
愛聴するTBSラジオ「たまむすび」にゲストで出たのもこの頃。自分にとってはとても嬉しい組み合わせ。さらに翌年の今年春からは月イチレギュラーに昇格して、6月には金曜たまむすびのナタリーのピンチヒッターで玉袋筋太郎とのコンビでの放送とか、抜擢されたなあという感じ。
と思わず振り返ってしまったけども、魅力はサブカル方面の下地もある独得の感性と本寸法の落語の実力。
さらにやはり最初に惹き込まれた声と語り口なんだろうなあ。
何が語られているかよりもどう語られているかに興味があるのは、本や映画やさらに音楽(曲)でもそうなのだが。