『忌中』車谷長吉

忌中
車谷長吉を読み始めてもう何冊めかになるけど、一読巻置くあたわずというが、どれも最後まで目が離せず、ぐいぐい惹きつけられる。
ストーリーが波乱万丈であるとかそんなことではないのだが、ひとつひとつの描写から目を背けることが出来ない、そんな思いで読み続けることになる。
この『忌中』は、6つの独立した短編からなる作品集だが、「自殺」「心中」「殺人」のオンパレードで、舞台にも「墓」「古墳」等、「死」で満ち溢れている。
しかしながら、この本を読み終えて感じられるのは、「死」の静謐なイメージなどではなく、「生」のどうしようもなく無様な様子が、ねっとりした質感を持って迫ってくるということである。
そして時に見るに耐えないそれらの様子からも、車谷の筆にかかれば、やはり目を背けることが許されないのである。

Track Back

Track Back URL

このページの上部へ

姉妹サイト

シネマエレキング
映画観た記録をだらだらと。

サイト内検索

タグクラウド

  • 705NK
  • J POP
  • JAZZ
  • JPOP
  • PC
  • ROCK
  • SF
  • TV
  • うまい店
  • ぶらり
  • クレイジーケンバンド
  • ゲーム
  • ノンフィクション
  • マンガ
  • ミステリ
  • 名古屋周辺レジャー
  • 名古屋街ネタ
  • 名盤
  • 日本文学
  • 海外文学
  • 爆笑レッドカーペット

最近のコメント