エレキングブログ前夜
名古屋エレキング倶楽部 ブログ以前の読み物 1997〜2005(再構築版)
1999年3月18日(木)ELEKING'S CHOICE / BOOK

ソウヤー『スタープレックス』は、期待違わぬ佳作

ちょっと読んでから間が経ってしまったが、面白かったのでやはり紹介しておこう。
 最近のお気に入り作家、ロバート・J・ソウヤーの最新邦訳『スタープレックス』である。「スタープレックス」とは、複数の種族が乗り込む巨大な宇宙探査船の名であり、物語は、主人公の地球人指揮官キースを中心に、宇宙創成にも関わる幾多の謎を巡る、軽快な冒険SFである。
 スタトレ好きの方にもお勧め的な評を見かけるが、確かに過去の名作冒険SFの香りも漂わせるが、古臭さは微塵も感じさせない。それなりの厚さはあるものの、スマートな印象でさらっと読める。
 基本的に僕は、何を隠そうSFSFしたSFは苦手な方であるのだが、ソウヤーのSFは、まさにSF以外の何物でもない筈なのに、すんなり懐に入ってくる。話のテンポが良いというのもあるし、ホラとストーリーのバランスが丁度良いのであろう、疲れない。そんなバカなと思う前に、科学音痴としては感心させられてしまうようなホラの吹き方であるので、心地よい読後感である。
 昨年の話題作『レッドマーズ』が後半、全然駄目だった僕には、これくらいの壮大さと軽快さのバランスのSFが、求めるSFであるようだ。(『レッドマーズ』は、文章から具体的な視覚的イメージを呼び起こすのが苦手な僕には、後半のスペクタクルシーンがイマイチ迫ってこなかったのであります。読んでて辛いぐらいでありました。『火星夜想曲』とかのイメージは、ぐんぐん湧いてきたのになあ。)
1999年3月18日(木)ELEKING'S CHOICE / TV

日曜の朝は「たこやきマントマン」をチェックせよ

日曜の朝ぐらいは寝坊をしようじゃないのなどとと考えているキミ。キミは大変なものを見逃そうとしている。もうすっかりお馴染みの人にはお馴染みになってしまっているが、本当にブレイクする前に紹介しておこう。
 その昔、平日の夕方とかも子供番組の黄金時間帯であったわけだが、最近は一部を除いて割とひっそりだよねえ。どこへ行ったのかと思っていたら、日曜の朝が子供TV天国になっておるのですね、今。『燃えろ!ロボコン』も、旧シリーズと左程違和感のない仕上がりで、我々旧世代の試聴にも十分耐えるものになってるのだけども、そんなことよりTV東京枠である。『ガサラキ』じゃないよ、その前の番組。『たこやきマントマン』を絶対チェックせよ、である。
 なんていうか、『アンパンマン』の2番煎じというか、同一発想というか、児童向け絵本が原作なんだけど、『アンパンマン』になんとなく感じる薄気味の悪さを、ギャグに撤することで振り切った感じのある番組である。脚本はかの浦沢義雄がほとんど手がけているようで、かなりすっ飛ばしている。『カミタマン』や『ペットントン』、『どきんちょネムリン』を愛好していた方々には、きっと気に入って頂けるテイストである。同じ浦沢シリーズ監修アニメの『忍たま乱太郎』には、面白いには面白いが、割と「まっとう」な面白さを感じていたが、こっちは「やっとるやっとる」的な面白さである。
 とりあえず、詳しくは説明せぬが、たこやき屋のおばちゃんの所から出動する、5人の(レッド、ブルー、グリーン、ピンク、イエローの黄金パターン)戦士が、とても愛らしい。グッズもガンガン売れなきゃ変だぞ。
 何より、さねよしいさ子唄う主題歌がまさに耳「タコ」もの。「だんご三兄弟」に劣らず、大ブームを巻き起こすことを確信する。しかし、放送開始1年ぐらい経ってるんだよなあ。兆しはないなあ。