エレキングブログ前夜
名古屋エレキング倶楽部 ブログ以前の読み物 1997〜2005(再構築版)
1999年10月5日(火)ELEKING'S CHOICE / BOOK

『キャラDama』は 30代以上のオタク雑誌

 実はもう4号目が出ているのだが、辰巳出版から出ている『キャラDama』という雑誌が最近の愛読誌である。といっても今号から誌名が変わっていて3号までは『キャラクター魂』という、なんとも×××な名前であったのだが。

 副題に「アニメ・特撮・漫画キャラクター探求マガジン」とあるように、よーするにそんな内容の雑誌なのであるが、その扱ってる内容が半端じゃない。

 第1号では、「合体ロボット神話」として、ゲッターロボを客引きにして、ダイケンゴーからダイラガーまで合体ロボットの合体パターンを数式で表現し分類するという変なことをやる傍ら、ピー・プロ研究としてスペクトルマンを取り上げているし、第2号では、宣弘社(アイアンキング、マッハバロン等)の作品に光をあてたり、ゲキメーション「猫目小僧」や、「忘八武士道」の劇画と映画の比較、さらには「大四畳半物語」シリーズの徹底解析などをおこなっている。
 第3号は、「仮面ライダー1974~75」と題して、ライダーの中でも光のあたることの少ない X・アマゾン・ストロンガーを特集するかと思えば(表紙がアマゾンですよ!(泣))、マグネロボシリーズの特集、一峰大二インタビューなど多彩。今号の第4号は表紙と特集がゴジラで、ついにメジャーに傾いたかと思わせたが、中味をあけてみると「イナズマン」「シルバー仮面」「ガイキング」というB級キャラの記事が相変わらず満載。中でも「走れ!ケー100」の特集には泣いた。覚えてますか。大野しげひさだよ。

 中味がぎっしり詰まって、グラビアのみならず文字量も多い。今のところ季刊ペースだが、次の発行が待ち遠しい。

 フィギュア系の記事も多いし、広告もそれがメインなので、購買層は「フィギュア王」などとダブるのだろうが、どー考えても30代以上じゃないとついていけんぞ。popeyeも卒業し、手ごろな購読誌がないわしらの世代の「文藝春秋」となるか。って、なるわけないけど。(「サライ」ぐらいにはなるかも。)

1999年10月8日(金)ELEKING'S CHOICE / BOOK

ランズデール『凍てついた七月』は一級のサスペンス

 昨年、『ムーチョ・モージョ』を誉めたジョー・R・ランズデールの『凍てついた七月』が、同じ角川文庫から鎌田三平訳で出た。
 早速買って読んだのだが、これが傑作。

 今回は「ハップ&レナードもの」ではなく、それ以前に出版された単独作品。出だしは割りとありふれたスリラーものかと思わせて、ストーリーは二転三転する。
 妻と長男のごくありふれた家庭を持つ主人公の家に、深夜、強盗が忍び込む。 鉢合わせた主人公は発砲してきた強盗を射殺してしまう。人殺しの罪の意識にさいなまれる主人公を警察は正当防衛と認定し、早く日常生活に戻るよう勧める。そこに強盗の父親が刑期を終えて出所してきた。息子が殺されたことを知った父親は、主人公の息子をつけ狙う。主人公は警察に警護を依頼するが、そのガードを突破して強盗の父親が主人公の家に侵入した。

 これが冒頭のストーリーであるが、この後思いも寄らぬ方向に話は進展する。登場人物の心情の移ろいの機微を見事に浮き彫りにし、洗練された文体で最後までサスペンスを持続させたまま、話は余韻を残すラストに突入する。

 いやあ、シビレますね。近来稀な少ないページ数(250ページそこそこ)ながら、緊密な内容。
 決めた。ランズデール様に一生ついていくぞ。ガンガン翻訳を出してくれい。

1999年10月11日(月)ELEKING'S CHOICE / BOOK

「平成タコTV」はTVフリーク待望の書か?

 ちょっと紹介が遅れてしまって、店頭にあまり残っていないかもしれないが、別冊GON!の「平成タコTV」というムックがなかなか。
 「GON!」自体は、あまりに毒々しすぎてイマイチ好きになれないのだが(面白そうな情報が載っているのはわかっているのだが)、こちらはTVネタに限っているということもあってか、その濃さが良い方に出ているとみた。表紙のドギツサは変わらずで、本誌と同じ版型なので、興味ある人はコンビニ等で立ち読みしてちょ。
 150ページ足らずの薄い雑誌ではあるが、その圧倒的な情報量は他の追随を許さない。 なんせ、ページによっては2ポぐらいの活字でぎっしりと文字が埋め込まれている。マジで虫メガネが必要っす。
 イカ天バンドのその後を追った記事(このバンドの数がハンパじゃない)や、サンデーズの歴史、「演歌の花道」の裏側や、二時間ドラマ女王片平なぎさの全仕事に、武富士ダンスの踊り方など、なんでもありである。
 特に嬉しかったのは、巻末の75年から90年まで16年分の9月10日の日付のテレビ番組表。昔カッパブックスから昔の番組表を載せた本が出ていたけど、これ眺めるの大好きなのよね。出来れば図書館に一日閉じこもって自分が小さかった頃の新聞の縮刷版を引っ張りだして、番組表だけ眺めていたいと思うほど。うーん、どこかでもう一度この種の企画の本を出版せんかね。制作費も安上がりだと思うが。

1999年10月18日(月)ELEKING'S CHOICE / GOODS

カルビー『仮面ライダーチップス』はブレイクするか?

 コンビニで見かけてギョッとしたのが、カルビーの『仮面ライダーチップス』。
 70年代初頭に我らチビッコどもをコレクターの道に走らせたあの『仮面ライダースナック』の復刻版のデザイン。中味はあの甘い(そしてまずかったと評判の)スナックではなく、『プロ野球チップス』などと同じポテトチップスに変わってはいるものの、当然の如く一枚ずつ袋入りのカードが付属している。ラッキーカードが出ればアルバムがもらえるのも同じである。定価60円。こりゃいっちょ買ってみるかとは思うよね、とりあえず。

 袋を破るのももどかしくカードを取り出すと、カード自体は復刻版というわけではなさそうだ。ひとつひとつに番号がついているのはおなじであるが、写真は新たに選ばれたもののようで、「オーロラ怪人カメストーン」なんてのが出てきた。あったかこんなの。

 ペプシボトルキャップの時を倣って、早速カルビーのホームページにアクセスしてみると、あったあった。「仮面ライダーチップスチャンネル」と称して、第1弾72枚のラインナップと交換BBSなどが開設されている。

 とりあえず続けて4枚ぐらいgetしてみたのだが、なんかイマイチという感じである。折角新たにデザインされたカードだが、あまりカッコよくない。こんなんだったら、まったくの復刻の方が良かったんじゃないの。トレカだって貴重なショットが10枚300円で手に入るんだから、そっちの方がトクかもと思ってしまう。

 でもまあ、しばらく買ってみるとは思うけどね。チップスはうまいし、ペプシのように処理に困ることもないだろーから

1999年10月26日(火)ELEKING'S CHOICE / TV

99年秋の改編:バラエティー新番組はどーなっておるか

 というわけで、この10月の改編での新番組は大体出揃ってきたようである。ドラマは見ない、が基本の私なので、ここでの話はバラエティに限られると断っておく。(ま、わかっておろうがの)

 全体的な状況としては、ロンブー・ネプチューンの更なる躍進、といったところがトピックだろうかね。二組とも深夜番組ではもはや帝王的な存在で、ほとんどの局でレギュラーを有し、夜中にチャンネル回せばどこかでぶちあたる的な状態に、前年から今年の4月の改変期にかけて、なってきてはいた。ゴールデン進出も既に果たしているのだが(特にロンブー) この10月からは加えて、フジで7時と8時台にそれぞれ看板番組を持つことになった。『うっひゃー!!はなさかロンドンブーツ』と『力の限りゴーゴゴー!!』がそれである。

 と、書いておいてなんではあるが、実はまだ未見である。二組とも嫌いではないが、あまり積極的に見ようという感じには至らない。特にネプチューンの不条理(無茶苦茶)コントは生理的に嫌いになれないので『笑う犬』での活躍を期待、である。

 それを追うのが極楽・ココリコであるといったところは変わらずか。こちらは看板番組でのゴールデン進出はまだではあるが、深夜帯での単独番組は数知れず、ゴールデンのバラエティでもアクセント的には欠かせない存在となっている。
  爆笑問題は独自の道を行って安定期か。しかしながら『ポンキッキーズ』の爆チュー問題で、キッズ層(とその親)にもさらにブレイク。

 大御所陣ではタモリは相変わらず、たけしは『タケシムケン』が実は結構おもしろい。2クールの命かと思われたが、持ち堪えた。
 問題はさんまの新番組『明石屋マンション物語』である。初回を見た誰もが「これはツライのでは」と思ったことであろう。わしもそうである。しかし実は結構期待している。トークのさんまが面白いことはもうわかりきっているので、この番組では違うことがやりたかったのであろう。それこそ昔のひょうきん族的笑いも含めて。それには今の出演者数はちょっと邪魔かも。おそらくそのうち整理されることであろう。もしくはテコ入れで単なるトーク番組になってしまわないことを祈る。「意味ないじゃーん」も「ダメダメ」も、しつこくやってこそ意味がある。(じゃ、カメヘンライダーが面白かったかと言われると........。)

 松本人志と今田の『わらいのじかん』には、いろんな意味で驚かされた。松本の単独番組、ということで、『松ごっつ』や『ビジュアルバム』の流れをくむ濃い番組かと思いきや、吉本総出演バラエティーであったとは。今は、松本と吉本の若手陣の珍しい組み合わせに目を奪われてしまうが、それだけにとどまる筈もなく、今後どのような方向に行くのか興味深々。たぶん数ヶ月後にはまったく違った内容になっているのでは、と思うのだがどうだ。番組自体は充分楽しめたが、評価は保留。