エレキングブログ前夜
名古屋エレキング倶楽部 ブログ以前の読み物 1997〜2005(再構築版)

名古屋で生きる 【1997〜2000】全1件

 名古屋で生きるのはある種の人々にとって快適である。
 ある種の人々というのは、田舎では暮らせない。かといって、都会の喧噪の中で暮らすのも息が詰まりそうだと考えているような人々のことである。
 あくまでも比較の上でのことになるが、名古屋は一応大都市である。主たる施設は揃っているし、何か手に入れるにも左程困らない。しかしながら、東京のような大都会に比べると、何につけても規模は小さい。一通りのものは手に入れられるが、バリエーションが少ない。昔から言われていることだが、名古屋の夜は早い。8時を過ぎると都心で空いてる店がぐっと少なくなる。日本一を誇る数の筈の喫茶店も開いてる店を探すのに困るぐらいだ。
 それでいて、東京などへ出掛けて、名古屋に戻ってくるとほっとする。それは名古屋がMy Home Townであるという理由だけのみならず、やはり規模の適度さということにあるような気がする。思わず見上げるような高層建築はまだまだ少ない。街を歩く人通りも東京のそれと比べれば、穏やかなものだ。息が詰まるといった感じはしない。「大いなる田舎」などと揶揄される所以ではあるが、その中途半端ともいえる感覚がかえって心地良い。
 僕自身は、東京への根強いコンプレックスはある。しかしながら、どちらで生活するかを問われれば、やはり名古屋を選択するだろう。そんなそこはかとなく名古屋を愛する気持ちでこのページを作ってみた。

 しゃちほこ・エビフライ・味噌煮込み....これらを名古屋のシンボルとして標榜するのは実は嫌いだ。名古屋弁・結婚式・広い道....これらを名古屋のトピックとして取り上げるのも実は嫌いだ。名古屋を他所に紹介するとき、これらのキーワードは本当に欠かせないものなのか。僕も名古屋人であるから、それらの個々のもの自体は好きだし、また生理にあっている。だけど、そうした名古屋紹介にはもう飽き飽きしたぞ。
 ここでは、名古屋で生活している状況をそのまま伝えたい。実際名古屋で生きている人にとってそれが有益な情報になるかどうかはわからない。ま、期待しないでご覧下さい。


1997年11月