エレキングブログ前夜
名古屋エレキング倶楽部 ブログ以前の読み物 1997〜2005(再構築版)
1997年6月8日(日)ELEKING'S CHOICE / BOOK

ソウヤー『ターミナル・エクスペリメント』はやっぱり読んでおこう

早くも翻訳なったロバート・J・ソウヤーのネビュラ賞受賞作『ターミナル・エクスペリメント』を読んだ。
 ここんとこ続いている個人的なSFブームのきっかけが同じソウヤーの『さよならダイノサウルス』だっただけに、大変期待して読んだ。今回のテーマは、解説によれば臨死体験と人工生命ということになる。これまでの作品に比べて、テーマがテーマだけに近未来サスペンスといった感じで、あまりSFを意識しなくても読めるような気がするのだがどうだろう。その分だけ僕にとっては、もの足りない読後感とはなった。いやけっしてSFではないなどと言うつもりはなくて、立派なSF的想像力を駆使した作品とはなっている。ただちょっとビックリ度が足りなかったかなといった程度である。
 500ページ余りの大部の著ではあるが、スラスラ読めることは言うまでもない。SFを普段読まないといった人、でも『パラサイト・イブ』とかは読んだよ、という人には是非勧めておきたい。