99年秋の改編:バラエティー新番組はどーなっておるか(その2)
前回書き漏らした重要なトピックのひとつとして、藤井隆のブレイク、というのがあった。タイトルの一端にその名を冠した『フジリコ』をはじめとして、レギュラーだけでも数本、セミ・レギュラー、ゲスト出演も飛躍的に増えた。ミュージカルの主演やCM出演も含め、大忙しの筈である。キャラクター人気先攻といった感じではあるが、つぶやきシローよりはツブしが効きそう。スポット的には実に使いやすいキャラだからね。
前回触れた以外の新バラエティーとしてローカルの番組を幾つか挙げておく。『ナイトinナイト』は大阪ローカルの長寿深夜バラエティーであるが、その木曜日がリニューアルし、何故か名古屋でも金曜の深夜に単独でネットされることになった。今田・東野司会の『ナンバ壱番館』である。
毎回、吉本芸人一組にスポットをあて、『波乱万丈』方式にその歴史をVTRで振り返る。第1回が池乃めだか、第2回が解散したどんきほーて、第3回が西川きよしであった。
これがなかなか面白い。『わらいのじかん』とはまた違った意味で、吉本総出演バラエティーなわけだけど、『いろもん』でもならした今田・東野の芸人いじりが存分に発揮され、吉本仲間内番組といえば云えるが、大阪ローカルならではの雰囲気にも充ち溢れ、VTRの出来の良さも手伝って、毎回が楽しみである。
その今田・東野コンビによる名古屋CBCローカルが『ネッパ者』。毎回各種業界の裏側を知る人に電話をかけ、その業界の裏話を聴くというありがちな番組ではある。バラエティー的な面白さにはかけるので、あくまでこのコンビの力量にかかってくるであろう。
今田・東野とCBCのつきあいは古く、ブレイク前の『正解るんです』から連綿とレギュラーが途絶えない。さらに遡れば、『デイ・ブレイク』や中京テレビの『ラジオDEごめん』から、名古屋レギュラーの歴史は古い。全国ネットではうかがえない雰囲気が残っている。
バラエティーではないが、CBC金曜深夜の『ベストヒットTODAY』には驚いた。これは全国的にネットがあるようでいつからやってるのか分からないが、CBCではこの10月からだろうと思う。
何に驚いたかって、これはかの『ベストヒットUSA』の完全なリメイクなのですね。小林克也が自分のスタジオを使って自らのプロデュースで『ベストヒットUSA』を復活させてしまったのである。番組の基本的なフォーマットはまったく一緒。テーマ曲もあのお馴染みの曲なら、決まりのセリフもまったく一緒。いつ間違えて「TODAY」の代わりに「USA」と言ってしまわないか、ハラハラしてしまうような雰囲気である。扱う曲はもちろん最新のヒットチャートなのだが、それでこそ意味がある。単なる懐古、というわけじゃないのだよ。優れたフォーマットは現代にも通用するということなのだろーね。洋楽チャート好きは必見。