混入
いろんなものが混入していて世の中えらいことになっておる。
雪印の事件が明るみに出た時点で、「そんなの他の会社でも絶対あるぞ」と思ったのは僕だけではないと思うが、これほど続々と出てくるとさすがに途方にくれる。
まあ、今に始まったことではない筈で、各企業が雪印効果でビビッてしまって、事態が大事にならないうちに自己申告するようになっただけで、今までは新聞にいちいち載らなかっただけということも承知の上だが。
ケロッグのオマケのように、あらかじめ告知されていてこちらも心の準備が出来ている場合は別にして、いったん何らかの名称がつけられて流通されている商品は、その商品が謳っている内容物によって均一に満たされているものと信じて開封するのが人情で、その中から異物が出てくるという事態は、何にせよショッキングな出来事である。
それが、ハエとかカナヘビとか人間の指のようなものとかであれば、尚更だ。
しかしながら実際は、世の中そんなに均一のものばかりで満たされているわけではない。
子供の頃、枝豆を食べていたら、その中の一つに小さな青虫のようなものが入っていた。それ以来僕は、直接さやに口をつけて次々と豆を放り込んでいくあの枝豆ならではの食べ方が出来ないでいる。手のひらに豆を取り出して確認してから口に運ぶという実に野暮ったい食べ方になってしまった。
そりゃ生鮮食料品と工場製食品との違いじゃ、というツッコミもあるだろうが、海の向こうでは輸入された蟹から重量を増やすための鉛が続々と発見されたというニュースも伝わってきていて、ゆめゆめ油断ならない。
99%は均一なもので、1%に何かが混じっていたとしたら、それってアタリなわけでしょ。混じっていたのが一万円札かなんかだったら、衛生的な面はさておき、大ラッキーともいえる。今回の場合は、それがハズレのものでアンラっキーなわけだけど、こうして考えるとアタリとハズレって表裏一体だね。
管理された生産体制で作られたはずの工場製食品から、異物が発見されているのが問題なのはわかるが、そりゃそういうこともあるだろう、と思うのはあまりにもノンキな考えか。
もちろん消費者として怒りをぶつけるのも、企業として謝罪するのも至極もっともなことだと思うが、すべてのものに何らかのものが混入している可能性があるってことが改めてわかったことが、今回の教訓だろうか。
これにあまりに神経質になりすぎると人間生きていけないわけで、たとえば市民プールの中のおしっことか、満員電車の中のおならとか、気にしだしたらキリがない。今回の例に近いところで言えば、すべての外食産業とかも何が混じっているかわかったもんじゃない、ということになってしまう。
知らないほうがいい、ってこともあるんだよね。