エレキングブログ前夜
名古屋エレキング倶楽部 ブログ以前の読み物 1997〜2005(再構築版)
1997年4月25日(金)ELEKING'S CHOICE / PC

お勧めフリーウェア「wwwc」

 フリーウェアおたくとは言わないまでも、通信をはじめて約5年、その間チャットにも会議室にもそんなにはまらなかったけども、ソフトウェアライブラリには随分はまった。元来新しもの好きの性格にくわえ、あまり注意深くない性格が幸いして、あちこちからフリーウェアやシェアウェアを物色してきては、ガンガンPCにぶっ込み、悦に入っているというのが、僕のPCライフの大きな部分を占めてきた。そのお蔭でWin95のレジストリは膨れ上がり、時たま原因不明の障害を引き起こすというおまけがついてきても、こればかりは止められない。正直な話、金払って買ったソフトは僅かながら、不自由なくPCライフが送れているというのも、これらのダウンロードソフトのお蔭なのですね。
 Win95時代になって、シェアウェアの割合が増えてきたとはいうものの、フリーの物にも随分重宝な物がまだまだある。この「wwwc」もそのひとつ。いわゆる、Webページ更新チェックプログラムである。この手のソフトの存在は知ってたのだけど、なんとなく設定がめんどくさそうで敬遠してたのね。ところがこれなんとなくピンときて使って見たら、あら便利。あら簡単。サーフィン・オートパイロット型と違って、いちいち指定のページをすべてダウンロードしてくるわけではなく、そのページのヘッダ部分のみを取得して更新してるかどーかだけチェックするってえ代物。後でゆっくり更新されたページを覗きに行けば良いってわけ。ネスケのbookmarkからのインポートもできて、IEのお気に入りもDrag&Dropで登録できてしまう。スタイル・操作はエクスプローラ風でなかなか快適。
 Bookmarkが増えてくると整理も大変だし、それら全部の更新をチェックするのはさらに大変だ。こいつがあれば簡単簡単。お勧めである。最新版はここからどーぞ。

1997年5月3日(土)ELEKING'S CHOICE / BOOK

キング『グリーンマイル』を今のうちに読め。

本好きの人間なら誰にでも秘蔵の作家というものはあるものだと思う。この場合の「秘蔵の作家」というのは、文字通り秘「蔵」、つまり気になっていて読めば好きだということは絶対分かっているが手を出していない、「老後の楽しみ」とでもいったものとしてとってある「とっておき」の作家のことである。僕の場合、そんな作家のひとりとして挙げられるのがスティーブン・キングという事になる。
 いやあ、まだ『シャイニング』も『呪われた町』もなんも読んでないのである。いいでしょう。これから山のような未読が楽しめるのだ。だが、ついに手を出さずにはいられないものが出てしまった。それが、毎月1冊6ヶ月にわたって出版されている『グリーンマイル』なのである。
 本国版の企画を忠実に守って、翻訳新潮文庫版でも月1冊、現在まで4巻が順に出版されているが、こーゆーのって一種のイベントだから、時期を逸すると楽しみが減るって感じがする。筒井の新聞連載の『朝のガスパール』も単行本になってから読んで、小説自体の面白さに変化はないだろうものの、ああ連載時に読みたかったと後悔したものである。というわけで、毎月末、新潮文庫が発売されると同時に急いで買って読み進めております。いや、さすが面白いっす。別にこの分冊出版の企画が成功しているかどうかは別にして、6ヶ月の間、この楽しみが持続できると思うのはいいもんです。
 話はいよいよ佳境に入ってきたところ。今ならまだ遅くない。未読の方は、このイベントをともに楽しもうではないか。

1997年5月3日(土)ELEKING'S CHOICE / MUSIC

鈴木蘭々「Who Who Who」はGood!

 鈴木蘭々は好きである。キャラ自体に対しては微妙な所はあるが、少なくとも唄い手としてはかなり好きな範疇に存する。デビュー曲「泣かないぞェ」と続く「なんでなんでナンデ」は筒美京平先生によるアイドルポップ爆発といった感じの曲で、狂喜したもんですが、以降おしゃれ路線に入ってしまって、悪くはないが、なんかなあといったいらだちを感じておりました。
 今回の「Who Who Who」は、作家陣にSMAPの裏方陣を迎えたチャールストン系の軽快な曲。ま、「shake」「ダイナマイト」系の曲であり、SMAPが唄ってもなんら違和感はないであろう。アレンジとか特に。で、また蘭々が実にのびのびと唄っていて、見事にはまっております。何故これがヒットせん。
 そういえばSMAPの新曲は山崎まさよしの曲。あっとびっくり。いつもながら器用なキムタクが唄うと山崎同様の歌い方になってしまっておるが、これはいいのか悪いのか。

1997年5月3日(土)ELEKING'S CHOICE / TV

「音楽空間アンモナイト」は丁寧なつくり。POPファン必見。

4月から始まったTV東京系金曜夜10時からの「音楽空間アンモナイト」がいい。石井竜也をホストにした、ゲストを迎えたトーク有りの、ライブ有りの、バラエティ音楽番組だが、非常に丁寧な構成で、画面作りも力が入っていて見ていて安心できる。石井の米米解散後のパワーを集中させているといった感じで、別に期待していなかった分、見事にはまってしまい、毎週欠かさず見ている。現在まで3回放映されているが、メインゲストにNOKKO、泉谷しげる、郷ひろみとすでに多彩。ライブゲストもスカパラ、山崎まさよし、COSA NOSTRA、ACO等と民放TVでなかなかお目にかかれない布陣がどんどん出てくる。レギュラーで前川清を起用し、ミニコントをさせるのもご愛敬。石井のいかがわしさが、遺憾なく発揮された番組になっている。
 危惧すべきは視聴率。どーなってるのだろう。なんせ「ふぞろい」の裏だしなあ。低視聴率で打ち切りなどということにならぬよう、切に存続を望むのだ。

1997年5月13日(火)ELEKING'S CHOICE / BOOK

ベア『火星転移』は本格SFの大傑作!

ふう、やっと読んだよ、上下巻800ページ超。でも長さは感じなかった。これを読んでしまうと、やはり『女王天使』は途上の作品だなあと思えてしまう。
 グレッグ・ベアの94年度ネビュラ賞受賞作『火星転移』は、本格SF免疫の少ない僕にとって、堂々の殿堂入りを果たしそうである。いやまあ、本格SFって何?って話は、こっちに置いといてだね、ま、つまりその実に読みごたえがあったと、こういうわけです。
 お話的にもワクワクと読み進めれるし、壮大なビジョンやハード的な(?)説明も存分に味わえる。中だるみもなく、伏線も端々で利いていて、数々の山場をこさえつつ、それでいて落ち着いた読後感。ああ、傑作だなあ。
 最近、ここまで手放しで褒めるのはそうないので、信用して良いよ。『女王天使』も悪くなかったけど、こっちの方が170%ぐらい読みやすい。ま、ひとりの女性の成長物語の側面を持つ構成上、とーぜんなのだけどね。何より表題の「火星転移」のビジョンだけでも、理論はわからんなりに相当クラクラ来た。前情報があっても、なおさらだっただけに、一読をお勧めしておく。