エレキングブログ前夜
名古屋エレキング倶楽部 ブログ以前の読み物 1997〜2005(再構築版)
1997年7月8日(火)ELEKING'S CHOICE / MUSIC

97年7月前期ELEKING COUN DOWN

 一ヶ月振りぐらいでシングルCDをわらわらと借りてきたので、久々にELEKING COUNT DOWNを行ってみよう!
1.It's Gonna Rain! / Bonnie Pink
 ボニ・ピン今回は、軽いかんじで決めてくれましたけども奥は深いす。
2.Shoobie Doobie Doing! / 鈴木蘭々
 前曲を踏襲したちょっとチャールストン系。この路線がぴったりはまるね。
3.はつ恋 / 小島麻由美
 この曲でちょっとブレイク。変な奴小島。
4.モナムール東京 / ピチカート・ファイブ
 ここまで露骨な歌謡路線のピチカートってひょっとしてはじめて?
5.恋はいつも幻のように / ホフ・ディラン
 ああ、耳について離れないホフの歌声の魔力。ポテチのCM曲。
6.バブルバスガール / コニーちゃん
 カジ君の曲ですが、こりゃいいす。英語バージョンの方がさらにGood!。やはりポンキッキーズは侮れない。
7.Honey / 大貫亜美
 元ジェリーフィッシュのAndyの曲だから、入れぬわけにはいかない。歌声が何故かちょっとピーナッツ入ってます。
8.セキララ~つぶやきと桜井~ / フラワー・ジェネレーション
 ここんとこの真心ブラザース関係はハズレがないなあ。つぶやきはどーでもいいとして。
9.玉突き / Great 3
 なんで、こんな変な曲なのに耳に残るわけ。ヒットしなくていいわけ? このヒネクレ者ども!
10.SWEET CANDY / 森高千里
 森高はもうなんていうか出せばスタンダードって感じなんすけどね、俺にとって。

 そのうちアルバムもやります。いや最近全然聴いてないんすけど、たまってるんすけどね。

1997年7月24日(木)ELEKING'S CHOICE / BOOK

お笑い専門誌「AJAPA」創刊

創刊ていうか、まだバイク誌の増刊号扱いなのだけども、最近盛り上がっている「お笑い」系の専門誌「AJAPA」が出ている。
 「ボキャブラ」系「二丁目」系の芸人総登場に加え、萩本欽一、植木等の両巨匠までかつぎあげて、かなりリキの入った編集。特に興味深いのは「オールナイト・ニッポン」にスポットをあて、年表化した特集。うーん、勉強になりました。
 監修は、「東京コメディアンの逆襲」を書いた放送作家・西条昇。クセはあるが、若いなりに「お笑い」界の知識は豊富なので、安心はできる。2号目ぐらいは出るだろうが、その後も続いて欲しいものだ。
 「お笑い」に関しては、触れたいことはいっぱいあるのだけども、また別の機会に。とりあえず、好きな若手芸人は「ボキャブラ」系では、爆笑問題、松本ハウス、フォークダンスDE成子坂、カッコつきでネプチューンとプリンプリン。「二丁目」系は不勉強なのでパス。

1997年8月12日(火)ELEKING'S CHOICE / MUSIC

近田春夫の「考えるヒット」を推す

 うんと、直接音楽のネタじゃないんだけど、遅ればせながら週刊文春連載中の近田春夫の「考えるヒット」は、邦楽チャートファン必読だぞ。スタートして半年以上経つが、紹介しようと思って忘れておった。
 1ページのコラムだが、毎回ヒット曲を1~2曲取り上げて、近田流の分析を加える。ここんとこ離れていたかなとはいうものの、近田といえば、この分野では先駆的存在。よくぞ戻ってきてくれました。もうほんと分析が鋭すぎて、ひと昔前の「よいこの歌謡曲」系分析など足元にも及ばない切れ味のよさ。毎回読んでて気持ちよくなります。
 最近では、MOON CHILDを「自己陶酔型」男性ロックグループとは一線を画す職人肌確信犯と喝破した回や、「硝子の少年」山下達郎作編曲はなんなんだの回など、まさに胸のすくような分析が記憶に残る。
 頑張って長く続けて欲しいもんである。業界の注目度はいかに。

1997年11月15日(土)名古屋で生きる

覚王山周辺の事など

 僕の生まれは千種区覚王山である。というわけで、「名古屋で生きる」、一番最初に覚王山周辺の事など語っておきたい。
 5才まで、日泰寺参道脇のアパートで過ごした。そんな頃ぐらいまでだから、思い出も限られている。時代でいえば昭和45年以前という事になる。しかしながら参道周辺の雰囲気は、当時と今とそれほどかけ離れてはいない。広小路に出れば、確かに市電が走っていたし、現在参道の裏に多いと云われるオシャレな店も確かになかった。けれど当時あった店の多くはまだその姿を残している。

 例えば、串かつの「多古八」。ここの串かつはそれこそおやつ代わりに食べていた。この味はどうしても忘れられない。肉中心というより衣中心。肉は竹串の周辺にかろうじてまとわりついているだけで、その周辺をもっちりした衣がくるみ、パン粉が被され、全体としては小振りに揚げてある。出来立てはラードの香りがたまらない。これはもう何本でもいける。当時は、味噌味・カレー味などはなかったと思う。店にはソースがたっぷり入った金だらいがテーブルごとに用意され、そこにザク切りにされたキャベツとともにどっぷりと付け込んで食べる。おやつで食べるならば、ソースなしでも充分イケル。決して高い肉など使ってはいまいと思わせるが、豚の風味を活かしきった喰い物だとつくづく思う。
 例えば、お好み焼きの「お好」。ここのおばちゃんが焼いてくれる、焼きそばとお好み焼きも、思えばおやつ代わりであった。ここのお好み焼きは、薄く塗り伸ばした下地にたっぷりのキャベツ、天かす、具等を載せて焼く、いわゆる「名古屋風」お好み焼きだ。基本は「広島風」に似ているが、あそこまでキャベツをうずたかく積み上げないし、そば等も加えない。「大阪風」のようにすべてを混ぜ合わせてから焼くというのでもない。僕はいまだにお好み焼きはこれが一番と思っているし、家で焼くのもこの焼き方だ。ネギ焼きの延長上にある物であろう。具も余りいろいろな物をぐちゃぐちゃ入れない。帆立や牡蠣等を入れると味が出てうまいという向きもいるだろうが、水が出るのでこの焼き方には向かない。好みをいえば、豚オンリー、強いていえば豚玉までが一番うまいと思う。烏賊もこれにはかなわない。豚の脂身が薄い下地にじんわり染み渡る、この具合が実に良い。なんだ結局俺が豚を好きなだけか。店の外に置いてある縁台で、森永のヨーグルト(瓶入りの奴)を食べるのも楽しみであった。
 喰いもので言えば、後は鬼まん。あ、店の名前をちょっくら忘れたけど、今やTVや雑誌で超有名なあそこですな。現在は午後を過ぎるともう売り切れとの事であるが、当時はそれほど評判じゃなかった筈で、よく食べたものである。それと「菊や」のカレーうどん。これも後に有名になったみたいだけど、今でもあるのかな。

 覚王山といえば日泰寺であるが、その参道では毎月「弘法さん」と云って縁日が出る。今でもおばあちゃん大集合の行事として八事の興正寺の縁日と共に取り上げられることが多い。当時はみたらし、トウモロコシ等の屋台や、野菜、漬物、布地等の屋台に混じって、今でいうフリーマーケット状態というか、そこら辺のガキンチョが、家でいらなくなった物を茣蓙ひとつ敷いて売っているという光景も良く見かけた。読み終わってぼろぼろの少年マガジンとか、半分壊れたおもちゃとかそんな物も売っていたように思う。幼き頃にはそれらの品物も何故か眩しく見えるものだ。先日、20年振りぐらいに出かけたが、基本的には何も変わってなかった。

 今では、名古屋中心部に近い高級住宅街的なイメージがあるが、下町の雰囲気も充分残した、東京で言えば、田園調布と柴又と吉祥寺を足して割ったようなそんな街である

1998年4月12日(日)ELEKING'S CHOICE / BOOK

特集アスペクト『歌謡ポップス・クロニクル』

以前取り上げた週刊文春連載の近田春夫の「考えるヒット」は、依然絶好調であるが、それを楽しむための基礎資料ともいうべきがこの「特集アスペクト39『歌謡ポップス・クロニクル』」である。「考えるヒット」が現在の邦楽ヒットを読み解くものなら、このムックはそこに至る邦楽ヒットの流れを総ざらいしたものということになる。240ページに満たぬ冊子のため、歌謡曲の巨大な流れに比して突っ込み不足は否めないものの、邦楽の歴史のトピックを効率よく整理し、多彩なライターによるコラムや、ポイントとなる人のインタビューや対談などを配した構成はなかなか小気味がいい。
 歌謡曲の流れなどという、どうしても雑多な要素が入り込む題材には、一人の著者による詳細な論考よりも、こうしたムック本のとっちらかったまとめ方の方が、全貌をつかみやすいかもしんない。ライターも、梶本学、湯浅学、黒沢進、コモエスタ八重樫等、この人こそといった人たちから、川勝正幸、高浪慶太郎、高橋洋二から泉麻人、亀和田武まで揃えた布陣で、ニヤリとさせられる。浮ついていない編集姿勢にも好感が持てる。
 アスペクトのムックって、28「平成「お笑い」最前線」を読んだきりだけど、あれも西条満を中心に、浮つきがちのボキャブラ以降の「お笑い」ブームについて、腰の落ち着いた特集をしていて感心したっけ。別冊宝島のシリーズよりよっぽど実のあるシリーズとみた。アスペクトに注目。