エレキングブログ前夜
名古屋エレキング倶楽部 ブログ以前の読み物 1997〜2005(再構築版)
1998年4月12日(日)ELEKING'S CHOICE / BOOK

『鉄(くろがね)の城』にパイルダー・オン

マジンガーZって、確かにTVも見ていたけれど、それよりテレビマガジンとかテレビランドとかでの特集での展開や、「対デビルマン」や「対暗黒大将軍」の映画版の印象が鮮烈であったような気がする。特にテレマガでのパブリシティー展開は強烈で、当時小学生としては、読者公募の機械獣の登場や、ジェットスクランダーやグレートマジンガー登場の予告に胸をワクワクさせて待ち望んだものである。そんな気分を見事に記録しているのが、「永井豪マンガ家生活30周年・マジンガーZ放送25周年W記念出版」と銘打たれたマジンガーZ解体新書「鉄(くろがね)の城」である。赤星政尚による講談社のムック本であるが、マジンガーZ本編の貴重な資料はもとより、前述した雑誌パブリシティーの数々や、コミカライズ作品、玩具や、カルビーのマジンガーZカード(あったよなあ)一覧まで、マジンガーを取り巻くことごとくを丁寧にカバーしている。
 うーん、世にオタク本数多くあれど、僕の期待するオタク本ってこの手のタイプのものなのよね。対象に対する余人を許さぬ思い入れの強さや、斬新な解釈などは基本的に不要。欲しいのは正確なデータと制作裏話的トピックの数々。それとその時代をふつふつと甦らせてくれる周辺的事象の網羅。そのすべてがこのムックには詰められており、いたく感心致しました。これ、マジンガー以外でもやってくんないかねえ。

1998年4月14日(火)ELEKING'S CHOICE / BOOK

今読むか、まとめて読むか『塗仏の宴(宴の支度)』

最近、出遅れるとそこら辺の本屋では買えなくなってしまうベストセラー本と化した京極夏彦の最新作『塗仏の宴』を、やっぱ出遅れて購入、先日読み終えた。今回は遂に上下2分冊ということで、まずは上巻の(宴の支度)。下巻は7月に出るということらしい。
 「支度」は、連作短編的な形を取っており、6つの話が微妙に重なり合って謎の核心を巡り廻っているといった仕掛けが妙。読み進むにつれ謎が謎を呼び、解きほぐされたかに見えた謎もさらにまた新たな謎を呼ぶ。ここら辺の仕掛けはまったくもってうまいよなあ。安心して読んでいられる数少ない作家の一人である。
 先に「小説推理メフィスト」で発表された2編は、単独で読んでもイケテル京極堂登場編。そんなことだったら我慢せずに先に読んでおくべきだったな。「ひょうすべ」のミスリーディングもうまくはまってる佳作。
 そんなわけで、今読むか7月にまとめて読むかは、とーぜん今すぐ読むべし。伏線を忘れてしまう危険性を顧みず、読まずにはいられますかってんだい。「始末」が出るまでに、過去の作品を復習し、人間関係を思い出しておくこと。読み返すのがイヤな人は京極系のサイトを廻って、旧作のおさらいをしておくべし。

1998年6月8日(月)ELEKING'S CHOICE / MUSIC

ビリー&エルトン夢の顔合わせ「FACE TO FACE」ライブ

 ビリー・ジョエルは、僕が生まれてから多分3枚目にレコードを買った洋楽アーティストである。ちなみに1枚目はダニエル・ブーン(「ビューティフル・サンデー」ではなく、「スカイ・ダイバー」)、2枚目はオリビア・ニュートン・ジョン(「カントリー・ロード」)。ここら辺は小学生高学年ですな。良く考えれば『ヤング720』(だっけか)絡みの曲ばかりである。で、中学に入ってはじめて買ったアルバムが『ニューヨーク52番街』である。これがそのまま「ロック」との出会い、ということになる。当時はそんなこと気にしてなくて、ビリー・ジョエルもポップスだと思って聴いていた。いや、ポップスに間違いはないのだが、「ロック」とは、もっとうるさいもので、自分とは相容れない世界だと思い込んでいた。だから、アバとかウィングスとかビリー・ジョエルを勝手に「ロック」ではない「ポップス」と位置づけて、エアチェック中心に聴きはじめていたのである。「ロック」以外の何物でもない曲を、それと意識して聴けるようになるのは高校に入るのを待たなくてはならなかった。
 話が逸れたが、というわけでビリー・ジョエルは僕にとって、洋楽原点ともいえるべき存在である。どの曲も好きだし、声を聴くだけでとりあえずメロメロになってしまう。さすがに近年の曲は印象が薄いが、声の魅力は衰えていない。
 一方、ビリーより早くスターになっていたエルトン・ジョンには、僕は間に合っていない。だから、「アイム・スティル・スタンディング」とか、80年代に入ってから聴きはじめている。70年代の珠玉の名曲をちゃんと聴いたのは、だから完全な後追いで、ほとんど成人になってからである。しかしながらそのメロディラインには抵抗しがたいものがあり、「ベニー&ジェッツ」「ブルースはお好き」をはじめ、自作の編集テープを作るときは必ずといっていいほど、どれか入れてしまうフェイバリット・シンガーとなっている。
 その二人が、今春来日してジョイントライブをやると聴いたときには、さすがに食指が動いた。しかしながら、現状ライブにいけるような生活形態ではないため、なんとなくあきらめたまま、来日ライブは終わってしまった。その後、雑誌などで演奏曲目をチェックしてフムフムと、冷静に納得していたのだが、先週の土曜の深夜(名古屋地区)、思いがけずこのライブの模様がテレビで放映された。もちろん1時間半足らずのダイジェストではあったわけだが、おいしいところは見せてもらったという感じである。
 というか、かなり感動してしまったのである。ビリーがエルトンの曲を唄う場面がかなりあったわけだが、全然違和感がない。その逆も真なわけだが、とりあえずビリーの声がエルトンのメロディラインにばっちり合っていて、興奮は倍増である。選曲もベスト的な構成であるわけだし、こんな贅沢はないなと思った次第なわけですな。
 特にゾクゾクと来たのはビリー・ソロの「アレン・タウン」と、デュエットの「ブルースはお好き」。特に後者は先にも述べたフェイバリット・ソングなわけで、のたうち廻りました。
 ま、金儲けとかいろいろな批判はあるのでしょうが、「ロック」ではなく「ポップス」を最初に愛した少年の20年後にとって、至福の1時間半となった。
 しかし、やっぱ客先の年齢層は相当高かったな。

1998年6月8日(月)ELEKING'S CHOICE / TV

ダウンタウン×ウンナンふたたび『いろもん豪華特別版』

深夜枠で昨年の10月からやっている『いろもん』は、鶴瓶とウンナンが毎週一組のお笑い関係のゲストを迎えてトークをするという番組で、「芸談」好きな僕としては、見逃せない番組のひとつとなっている。30分という枠がちょっと窮屈で、この種の番組としては珍しいゲスト(さんま、所ジョージ、いとし・こいし等)が出た時も、もの足りなさが少し残るのが残念であったが、今回は2時間の特番、しかもゲストはダウンタウンである。いやあ、ついこの間『いろもん』にダウンタウンは出るであろうか、いやもうちょっと番組続いて番組として実績が作られないと出ないだろーななどと、ウダウダ考えていた矢先だったので、飛びついて録画しながら正座して見ました。なめるようにして楽しむべく。やっぱミーハー的に単純に、ダウンタウンとウンナンが揃った光景というのは見たいじゃないすか。
 結論としては、面白かった。しかしながら、それはダウンタウン二人のトーク自体が、旧知の人々の中でリラックスしてさらにはじけたものになったからであって、特にウンナンとの絡みにおいて期待したような面白さは得られなかった。というか、期待していたのか?って部分は確かにあって、この番組においてウンナンはもっぱら聞き役なわけで、進んで自ら笑いを取るような役割を課されていないということもあってか、ダウンタウンのトークに対し、ひたすら受けに回るばかりである。ま、ゲストを立てるという意味では当然の所業ではあるが、一時期の落ち込みを立て直して来たウンナンの力を、ダウンタウンの前でちょっぴり見せて欲しかったと思うのは買いかぶり過ぎか。やはり『夢逢え』のように、ウンナンの力が発揮できるコント番組でこそ、ダウンタウンと互角に渡り合えるのかも知れない。
 個人的には、昨年後半(「ごっつ」終了時)から、今年前半のダウンタウンは浜田のソロ番組を含めてイマイチと思っていたのだが、最近、やはり素直に面白いと思うようになった。松本の世界にもそろそろついていけないかなあなどと思っていたのだが、「日影の忍者勝彦」とか、もう全然オッケーすよ。2回転半ぐらい捻れて、面白いとまた思うようになってきたので、期待である。木曜8時のTBS新喜劇に出た時も素直に楽しめた。んー、やっぱコント番組やってよね。

1998年8月3日(月)ELEKING'S CHOICE / TOY

BANDAI『ハイパーゴジラ』は買い

 久々にはまりかけている。昨日アピタに買い物に行った際、子供達の菓子を買おうと駄菓子コーナーに立ち寄った際、つい見つけてしまった。子供達にはポケモン菓子を適当に買い与え、一緒に手に取りレジまで持っていってしまったそれは、『ハイパーゴジラ』シリーズ。BANDAIのおもちゃ付ラムネ菓子である。俗にいうキャンディトイ・食玩ですね。
 Niftyのオアタミ会議室で、岡田斗司夫氏が語るこの商品の魅力を読んでしまっていたのが運の尽き。普段なら特に手に取ることもなかったろうが、ガレージキット並みの出来の良さと聞いては黙って見過ごすわけには行かない。しかもなんせ300円である。
 シリーズの中でとりあえず選んだのは「62ゴジラ」、いわゆるキンゴジである。これが、全長8cm程の大きさでパーツに分かれ入っている。ガレキ同様とはいえ、着色済みである。尻尾もちゃんと長い。組み立てるとずっしり重量感がある。細部にわたって出来が良い。もう穴があくほど眺めてしまった。
 そもそもソフビ人形で育った人間である。本か怪獣を持たせておけば機嫌が良かったといわれる幼年時代を過ごした人間である。一時ガレキが出始めた頃も、最近のフィギュアブームも、興味がないはずがない。はずがないのだが金がないので、見ない振りをしてきたのである。それが、あーた、300円である。即買いですよ。
 早速、BANDAIのホームページなどに行って情報を仕入れる。すると、ガシャポンでもHGシリーズなるリアルなフィギュアが、がんがん出てるのですね。200円で。これまた知らないわけではなかったが、見ない振りをしてきたのである。スーパーのガシャポンコーナーに行けば、子供のためにポケモンのフルカラーコレクションをやるぐらいで、HGシリーズの台がその横にあっても、なるべく見ないようにしてきたのである。いまや大概のものはインターネットを探せば、どこかしらに情報は転がっているものだが、このHGシリーズに関しても、全種類をフルカラー写真に収めたホームページが存在する。それを見てしまったら、やはり欲しくなる。しかしながら、当然ガシャポンは台替えがあるので、初期のものにはプレミアがついてしまっている。昨晩は寝苦しい夜を、これらの買えなかったフィギュアのことを考えて悶々と過ごした。
 で、今日の昼、昼飯を買いにサークルKに行くわけだが、そこでもやはり菓子の棚に目が行ってしまう。あったありました『ハイパーゴジラ』シリーズ。今日はキングギドラでも買おうかと手に取った瞬間、隣に『ザ・仮面ライダー』のパッケージを発見してしまう。BANDAIはHGシリーズで培ってきた造形技術をこの食玩の世界でも発揮していくつもりらしい。よーし、わかった。買う。買ってやる。HG同様、『キカイダー』や『ロボコン』が出るまで買ってやる。というか、お願いだから出して。
 というわけで、今パソコンの上にはキンゴジとV3が仲良く並んでいる。V3も惚れ惚れする出来である。いやほんと、大人になるということはいいものである。