『鉄(くろがね)の城』にパイルダー・オン
うーん、世にオタク本数多くあれど、僕の期待するオタク本ってこの手のタイプのものなのよね。対象に対する余人を許さぬ思い入れの強さや、斬新な解釈などは基本的に不要。欲しいのは正確なデータと制作裏話的トピックの数々。それとその時代をふつふつと甦らせてくれる周辺的事象の網羅。そのすべてがこのムックには詰められており、いたく感心致しました。これ、マジンガー以外でもやってくんないかねえ。
ビリー・ジョエルは、僕が生まれてから多分3枚目にレコードを買った洋楽アーティストである。ちなみに1枚目はダニエル・ブーン(「ビューティフル・サンデー」ではなく、「スカイ・ダイバー」)、2枚目はオリビア・ニュートン・ジョン(「カントリー・ロード」)。ここら辺は小学生高学年ですな。良く考えれば『ヤング720』(だっけか)絡みの曲ばかりである。で、中学に入ってはじめて買ったアルバムが『ニューヨーク52番街』である。これがそのまま「ロック」との出会い、ということになる。当時はそんなこと気にしてなくて、ビリー・ジョエルもポップスだと思って聴いていた。いや、ポップスに間違いはないのだが、「ロック」とは、もっとうるさいもので、自分とは相容れない世界だと思い込んでいた。だから、アバとかウィングスとかビリー・ジョエルを勝手に「ロック」ではない「ポップス」と位置づけて、エアチェック中心に聴きはじめていたのである。「ロック」以外の何物でもない曲を、それと意識して聴けるようになるのは高校に入るのを待たなくてはならなかった。
話が逸れたが、というわけでビリー・ジョエルは僕にとって、洋楽原点ともいえるべき存在である。どの曲も好きだし、声を聴くだけでとりあえずメロメロになってしまう。さすがに近年の曲は印象が薄いが、声の魅力は衰えていない。
一方、ビリーより早くスターになっていたエルトン・ジョンには、僕は間に合っていない。だから、「アイム・スティル・スタンディング」とか、80年代に入ってから聴きはじめている。70年代の珠玉の名曲をちゃんと聴いたのは、だから完全な後追いで、ほとんど成人になってからである。しかしながらそのメロディラインには抵抗しがたいものがあり、「ベニー&ジェッツ」「ブルースはお好き」をはじめ、自作の編集テープを作るときは必ずといっていいほど、どれか入れてしまうフェイバリット・シンガーとなっている。
その二人が、今春来日してジョイントライブをやると聴いたときには、さすがに食指が動いた。しかしながら、現状ライブにいけるような生活形態ではないため、なんとなくあきらめたまま、来日ライブは終わってしまった。その後、雑誌などで演奏曲目をチェックしてフムフムと、冷静に納得していたのだが、先週の土曜の深夜(名古屋地区)、思いがけずこのライブの模様がテレビで放映された。もちろん1時間半足らずのダイジェストではあったわけだが、おいしいところは見せてもらったという感じである。
というか、かなり感動してしまったのである。ビリーがエルトンの曲を唄う場面がかなりあったわけだが、全然違和感がない。その逆も真なわけだが、とりあえずビリーの声がエルトンのメロディラインにばっちり合っていて、興奮は倍増である。選曲もベスト的な構成であるわけだし、こんな贅沢はないなと思った次第なわけですな。
特にゾクゾクと来たのはビリー・ソロの「アレン・タウン」と、デュエットの「ブルースはお好き」。特に後者は先にも述べたフェイバリット・ソングなわけで、のたうち廻りました。
ま、金儲けとかいろいろな批判はあるのでしょうが、「ロック」ではなく「ポップス」を最初に愛した少年の20年後にとって、至福の1時間半となった。
しかし、やっぱ客先の年齢層は相当高かったな。
久々にはまりかけている。昨日アピタに買い物に行った際、子供達の菓子を買おうと駄菓子コーナーに立ち寄った際、つい見つけてしまった。子供達にはポケモン菓子を適当に買い与え、一緒に手に取りレジまで持っていってしまったそれは、『ハイパーゴジラ』シリーズ。BANDAIのおもちゃ付ラムネ菓子である。俗にいうキャンディトイ・食玩ですね。
Niftyのオアタミ会議室で、岡田斗司夫氏が語るこの商品の魅力を読んでしまっていたのが運の尽き。普段なら特に手に取ることもなかったろうが、ガレージキット並みの出来の良さと聞いては黙って見過ごすわけには行かない。しかもなんせ300円である。
シリーズの中でとりあえず選んだのは「62ゴジラ」、いわゆるキンゴジである。これが、全長8cm程の大きさでパーツに分かれ入っている。ガレキ同様とはいえ、着色済みである。尻尾もちゃんと長い。組み立てるとずっしり重量感がある。細部にわたって出来が良い。もう穴があくほど眺めてしまった。
そもそもソフビ人形で育った人間である。本か怪獣を持たせておけば機嫌が良かったといわれる幼年時代を過ごした人間である。一時ガレキが出始めた頃も、最近のフィギュアブームも、興味がないはずがない。はずがないのだが金がないので、見ない振りをしてきたのである。それが、あーた、300円である。即買いですよ。
早速、BANDAIのホームページなどに行って情報を仕入れる。すると、ガシャポンでもHGシリーズなるリアルなフィギュアが、がんがん出てるのですね。200円で。これまた知らないわけではなかったが、見ない振りをしてきたのである。スーパーのガシャポンコーナーに行けば、子供のためにポケモンのフルカラーコレクションをやるぐらいで、HGシリーズの台がその横にあっても、なるべく見ないようにしてきたのである。いまや大概のものはインターネットを探せば、どこかしらに情報は転がっているものだが、このHGシリーズに関しても、全種類をフルカラー写真に収めたホームページが存在する。それを見てしまったら、やはり欲しくなる。しかしながら、当然ガシャポンは台替えがあるので、初期のものにはプレミアがついてしまっている。昨晩は寝苦しい夜を、これらの買えなかったフィギュアのことを考えて悶々と過ごした。
で、今日の昼、昼飯を買いにサークルKに行くわけだが、そこでもやはり菓子の棚に目が行ってしまう。あったありました『ハイパーゴジラ』シリーズ。今日はキングギドラでも買おうかと手に取った瞬間、隣に『ザ・仮面ライダー』のパッケージを発見してしまう。BANDAIはHGシリーズで培ってきた造形技術をこの食玩の世界でも発揮していくつもりらしい。よーし、わかった。買う。買ってやる。HG同様、『キカイダー』や『ロボコン』が出るまで買ってやる。というか、お願いだから出して。
というわけで、今パソコンの上にはキンゴジとV3が仲良く並んでいる。V3も惚れ惚れする出来である。いやほんと、大人になるということはいいものである。