1988年、元名大SF研たなみただし氏の個人誌「LACTOSE」に何か書きなさいと命ぜられ、始めることにしたコラムの連載タイトルとしてつけられたのが、「名古屋エレキング倶楽部」の始まりである。
命名の由来は、まったくの思いつき。おそらく「東京おとなクラブ」あたりが頭の片隅にあって出てきたタイトルなのではなかろうか。きっとそうだ。
エレキングというのは、もちろんウルトラセブンに出てくる有名怪獣の名前であるが、当時自分が住んでいた名古屋市名東区新宿近くに牧の池という市内でもかなり大きな池があり、それを「湖のひみつ」回でエレキングが登場する湖に勝手に見立てていたというよくわからない由来も一方ではあるにはある。
「LACTOSE」への投稿が終わった後1990年より、80年代半ばより参加していた名古屋地方(春日井市発祥)のSFファングループ「アンビヴァレンス」(渡辺英樹・睦夫兄弟主宰)の副会誌であるコピージン「TORANU TあNUKI」に書かせてもらっていた連載のタイトルに使うことになった。
「TORANU TあNUKI」(略称:TT)自体はコアなSFファンジンであったが、SF軟弱者であった自分にはまともな評論やレビューなど書けるわけもなく、身辺雑記的なコラムまがいのものでお茶を濁すしかなかったわけで、ほとんど日記のような内容であったともいえる。
その少し後で始めたパソコン通信Niftyでは、ハンドルネームを「ELEKING」と定めた。
やがてインターネット黎明期となり、メールアドレスを作る段になって表記を小文字の「eleking」に改めた。
当時隆盛であったメーリングリストや掲示板などにはその表記名で書き込むこともあり、つまり、ネット上での自称をelekingとしたのはそのあたりからということになる。
1995年11月15日には、流行に遅れじとばかりにホームページを開設。
そのタイトルが「名古屋エレキング倶楽部」となったのはもはや自然の成り行きであろう。
当初は、サイト開設の工事記録を綴る「工事中日記」がメインのコンテンツ。
それがやがてちっともはかどらない工事を言い訳する内容になり、そのまま単に日常を綴る日記に変化し、その時折に熱中したものを気の趣くままに取り上げて今に至る。まったくのテキストサイトだ。
途中、2004年頃から時流に従いblog化。
2005年5月末からは「ナゴヤエレキングブログ」という名前で、blog部分を運営。
読んだ本、見たTV(主にバラエティ)、聴いた音楽、過ごした日々、等のことに関してだらだらと書き綴っている。
一方、2000年前後から突如ラーメンに目覚め、名古屋周辺中心に所謂ラヲタ的活動を開始。
2001年2月3日に「名古屋ラーメンガイド らのとりこ」というHPを開設。
さらに食日記部分の「ら喰い控帖」を2005年8月よりblog化。後に「らのとりこ」というblog名で一本化。
当初のラーメンガイド、名古屋ラーメンデータベースというコンセプトを半分諦め、喰ったラーメンの感想を記録する一般的なラーメンブログとして継続させたが、10年経ったところで2011年春、事情により閉鎖。
誰も気にしちゃいなかったがどちらも「名古屋エレキング倶楽部」内のコンテンツという扱いであるが、「らのとりこ」の方が本体よりも圧倒的なアクセス数となっていた。(やはりコンセプトのはっきりしたページの方が強いね)。
2008年8月に、elekingweb.comというドメインを取得。サーバーも移管して全編リニューアルを図る。
2009年4月には、「ナゴヤエレキングブログ」をいったん更新中止として、はてなダイアリーにて「エレキングの日常。」として改めて日記ブログを始める。
2010年半ばからは映画熱が高まり映画鑑賞記録ばかりになったため、さらに「シネマエレキング」というブログとして独立させる。その結果として「エレキングの日常。」の更新もほぼ停止する。
2011年8月に、elekingweb.comドメインを廃し、新たにeleking.infoドメインとしてサーバーも移設。「エレキングの日常。」のログを「ナゴヤエレキングブログ」にすべて取り込み、更新再開を目論む。