すっかり忘れておりました。
一応ポスト。
12月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2713ページ

スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
「引き潮」は確かに飛び込んでくるけどそんなにいいかなあ。僕は「ローグ・ファーム」が結構好きかも。SF的に高度な作品多し。
読了日:12月01日 著者:グレッグ・イーガン,ジェフリー・A・ランディス,メアリ・スーン・リー,ロバート・J・ソウヤー,キャスリン・アン・グーナン,デイヴィッド・マルセク,デイヴィッド・ブリン,ブライアン・W・オールディス,ロバート・チャールズ・ウィルスン,マイクル・G・コーニイ,イアン・マクドナルド,チャールズ・ストロス
リア家の人々リア家の人々
形骸化する家父長制の家族で暮らす父と三人娘とその周囲の人間の心の動きの機微と、戦後から昭和40年代前半にかけての社会の大きなうねりとをまったく同じ手つきで見事に描き出す。どちらが主でどちらが従でもない。橋本治にしか書けない小説。彼がこの三部作を経てどのステージに進むのか楽しみだ。
読了日:12月07日 著者:橋本 治
NOVA 3---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)NOVA 3---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
#nova3 なんといっても瀬名秀明「希望」だろう。久々にSF読んで感動した。全部理解できたとはとても云えないが伝わってくるものは計り知れない。長谷敏司の「東山屋敷の人々」も好み。硬軟とりまぜつつもなんとも凄いアンソロジーになってきたなあ。
読了日:12月12日 著者:大森 望
贋食物誌 (中公文庫 よ 17-12)贋食物誌 (中公文庫 よ 17-12)
書名に「贋」とあるように、各タイトルに「食物」の名前が掲げられているが、内容はグルメエッセイの類ではない。ま、そのまま食べ物の話になることもあるが、「食物」の名前をサカナにした自由闊達なエッセイである。夕刊フジのVS山藤章二のシリーズは筒井康隆の『地獄の沙汰も金次第』を嚆矢として大好きであれこれ読んできたが、エッセイとイラストの丁々発止が楽しい。吉行のこのシリーズはその部分がいささか弱いかな。山藤章二が一方的におちょくってる感じで、吉行の返しが物足りない。
読了日:12月15日 著者:吉行 淳之介
KAGEROUKAGEROU
取り巻く雑音が多すぎるのはこの本にとって不幸なことだなあ、と思いつつも、その雑音のおかげで多数の人が手に取ることができたわけで一概にそうとも云えないのかしら。この本自体に巻き付いている帯の文句からして既に充分雑音なわけで、それらを無視したいものだ。比較的好意的に読めた。手触りもいいし、細部もよく考えられている。ただ後半もう少し丁寧に進めたいところだった惜しいなあと思う。万人に勧めようとまでは思わないが、興味を持った人なら臆さずに読むといいと思う。すぐ読めるし。
読了日:12月16日 著者:齋藤智裕
竜が最後に帰る場所竜が最後に帰る場所
恒川光太郎よどこへ行くと思った時期もあったが、このところさらに作家性を極めつつあり、どれも読み応えのある傑作短編集。この世の一枚裏側の世界を描かせたらピカ一の腕。「鸚鵡幻想曲」の崩壊感にシビレつつ二段構えの物語構成に目をパチクリ。
読了日:12月21日 著者:恒川 光太郎
俺俺俺俺
不条理実存サバイバル小説なんてまとめ方をすると怒られるだろうが、大変面白く読んだ。前半はかなり好き。後半はちょっと堂々めぐり気味で若干しつこい印象が残ったのが残念。
読了日:12月25日 著者:星野 智幸
Kitano par Kitano 北野武による「たけし」Kitano par Kitano 北野武による「たけし」
たけしの言葉が翻訳調で語られてるのはもちろん違和感あるのだが、内容はとても興味深い。そしてかなりボリューミー。北野武の特異な人間像を浮き彫りにするインタビューとしては労作だと思う。アンビバレンツな死生観が興味深い。
読了日:12月28日 著者:北野武,ミシェル・テマン

読書メーター-----
EXTENDED BODY: