南海キャンデーズの宿命

南海キャンディーズはやはり最近のお気に入り芸人の一組として数えられる。
しずちゃんのキャラも秀逸だが、やはり真骨頂は山ちゃんの自在なツッコミに尽きる。

昨晩のTBS系「オオカミ少年」にも、アンジャッシュ、友近、次長課長と共にゲスト回答者として出演していたが、「精子を観察する専用の顕微鏡が売られている。ウソかホントか」の問題の時、しずちゃんが「わたし精子って見たことないんですけど」とつぶやいたことに対し、大方の視聴者の脳裏をかすめたであろう事実を、「しずちゃん、ここで"生娘宣言"はいらないよ」とすかさず突っ込んだ山ちゃんはサスガであった。浜ちゃんも大喜びのご様子。
ということで、南海キャンディーズ=山ちゃんの魅力は、昔ながらの言葉で言えば『当意即妙』ということになる。

で、この『当意即妙』って奴は、繰り返しになるとパワーが半減してくるのが難点なのよね。
つまり同じネタを2度目に見た時に、必然的に『当意即妙』は『当意即妙』でなくなってしまうので、笑いの破壊力が低下してしまうことになる。
昨年のM-1で注目したはいいけど、しばらくTVに出るたび同じネタばかりで閉口した。
ひょっとして『当意即妙』はポーズなのかとも思いかけたが、ネタそのものは周到に作られたものであることは確かなものの、各種バラエティに出始めた最近の様子を見る限りは、山ちゃんのフットワークの軽さ、反射神経の良さは本物ではあるようである。

これが、例えば安田大サーカスのような芸人になると、同じネタをやり続けても破壊力は低下しにくい。いわゆる『ご存知』芸。
どっちが面白いか、ということとはハナシは別。
ま、僕はどっちも好きなんだけど。

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