『空中庭園』角田光代

空中庭園
このところ、小川洋子とか笙野頼子とか女性作家のものを集中的に読んでいたので、その一環として。決して文春文庫の新刊帯に映画化決定の文字とともにキョンキョンが写っていたからではありません。
先般、直木賞を取ったこの作家の有名作なのでタイトルは知っていたが、映画化されるとは知らなかった。
読んでる途中でキャスティングを知ったのだけど、微妙にハマっているような感じでその映画はちょっと興味深いなあ。

一見お互い隠し事のない明るい家庭が、その実それぞれ秘密を抱えており、その日常の断面図を家族の一人一人(+一名)の視点から描いた連作短編集。
非常にうまいし、あざとくなりがちなテーマなのに読んでて疲れない。
ひとつひとつのエピソードや設定自体は安物のTVドラマや少女マンガから取り出してきたようなペカペカなものなんだけど、人物像や視点がリアルだし、オチのつけ方というか処理が自然でうまいのだと思う。
なかなか楽しめたので、別の作品も読んでみましょ。

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Comments [4]

空中庭園、豊田利晃監督っつーことで観たいなぁと思ってます。
こないだ豊田監督の「ナイン・ソウルズ」を、板尾さんと千原ジュニア目当てで観ましたが、内容もよかったです。
すでに解散した線香花火とか、コンマニセンチもチラリと出てたりして。

千原ジュニア主演の「ポルノスター」も評価が高いらしいのですが、レンタル落ちしてなくて、観れてません…

そうそう。で、その板尾の役が微妙にハマってそうなんですよ。
『その役のイメージ=板尾』ってわけではないんだけど、板尾がやったらハマりそうって感じ。

空中庭園観てきましたよ!
びっくりするほどよかった。
個人的に本年のベストに入りそうな勢いです。

小泉今日子、迫力でした。もはやキョンキョンとは呼べません。
板尾さんの嘘くさい東京弁の最低夫もよかった。

監督の不祥事のため縮小公開となってしまいましたが、非常におすすめです。

また、この映画のパンフレットには、角田光代が書き下ろした続編が掲載されているそうです。
後から知ったので買い損ねましたorz
また観にいっちゃうから!

お、見たんじゃね。いいなあ。
名古屋ではやってないようだよ。トホホ。
ま、いずれにせよDVDとかで見ることになるかなあ。楽しみにしよっと。
パンフも是非欲しいですね。

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