しばらく前に友人から「最近、新書読んでるようだね。新書レベルの話じゃないけど」と太鼓判付きで推薦された本。
教育論かなと思わせるタイトルだが、コミュニケーション論的な内容が中心となっている。
そして、『「自分の言いたいことを、きちんとことばにする」という条件が必ずしもコミュニケーションにとって本質的なことではない』ということを軸に、師と弟子の構造関係が語られる。
いい先生ってのは、それ自体として存在するものではなく、学ぶ側の主体性によって機能させられるものであるってことらしい。なるほど。
最終的には教育論に帰結する、というかここから教育論は始まるのだな、多分。
ウダウダ書いてますが、以上の事がとっても読みやすく書かれてる。
でも『コミュニケーションはつねに誤解の余地を確保するように構造化されてる』ので、わかりやすいって言っちゃダメですか。
「わかっちゃダメ」by欽ちゃん って感じ。
良本。
Comments [2]
べんてん。さん
elekingさん、こんばんは。
僕も内田樹さんの書物、目からうろこ的な世の中の切り取り方が書かれてあり、好きでよく読んでいます。
新書ではないですが、晶文社から出ている
「おじさん的思考」「期間限定の思想」もおもしろかったです。
elekingさん
べんてんさん、こんにちは!
まだ他の著作は全然読んでないんで、チョボチョボ読んでみようかな、と思ってます。
http://blog.tatsuru.com/
blogもやっておみえですね。