殊能将之入魂の編纂によるデイヴィッドスン・アンソロジーが遂に出た。
まさに「奇想」コレクションにふさわしい作品集とはこれのこと。
独特の語り口で独特な世界が語られるので、ひとつ掛け違うとなかなか入り込めないところもある。
うまく入り込めると、思わずニヤニヤしてしまったり、異端の構築振りに感心してしまったり。
ざっと読んで気に入った作品は「ゴーレム」「さあ、みんなで眠ろう」「眺めのいい静かな部屋」「パシャルーニー大尉」とかかなあ。
ちょっとしんみりした話が好みという結果になってるかも。
面白かったけど、一読してピンと来ない作品もあったし、殊能先生の解題やサイトでの紹介の方が興味深かったかも、というのは内緒。
慌てて読まず、ゆったり楽しみたい一冊。
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