全然予備知識なしで本屋で遭遇。おおーっ、出たばっかじゃないの。
自費出版の同人誌に初出のものから、『comic新現実』に連載された2004年7月から2005年2月までの"克明"な日記マンガ。
2005年2月といえば、かの『失踪日記』の出版前夜で、再び脚光を浴びる以前の生活?朝起き、コーヒーと甘いパンの朝食を採り、少しマンガを描き、「笑っていいとも」を見、麺類中心の昼食を採り、図書館とレンタルショップに外出し、本やマンガを読み、夕食を食べ、TV見て寝るという執拗なまでに繰り返しの日常が連綿と綴られる。
この一見情報量がなさそうなフォーマットに、圧倒的な情報量が詰め込まれている。固有名詞が満遍なくちりばめられ、『なんとなくクリスタル』を彷彿とさせる(嘘)。
しかし、相変わらずSF読んでるなあ、とニヤリとしてしまう。ニーヴン、ホーガンから、ウルフ、イーガンまでしっかり追っている。まあ、SFばかりでもないのだけど。読書日記としての側面もあるわけで。(表紙カバー裏に、言及された本のリストが載っている)
『失踪日記』もそうだったが、現実問題としてかなり鬱々とした日常が描かれているわけだけど、読んでるこちらが滅入って来ないというのは、やはり絵柄と飄々とした語り口にあるのだろうね。
まあ、しかし、僕も勤めてなかったら、ほぼ同じような生活してるだろうな、間違いなく。実際、会社に入る前は、かなり近いものがあったし。
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