『砂漠で溺れるわけにはいかない』ドン・ウィンズロウ

砂漠で溺れるわけにはいかない
予備知識なしに書店で発見してびっくり。
待たされに待たされまくった前作から1年ぐらいの間隔じゃないの。しかも薄い。
これで現在のところ最終巻かあ。大好きなシリーズだったが、前作から少し毛色が変わってきている。
さらさらっと読める。語り口は相変わらずすばらしく、秀逸な訳だなあとつくづく思う。
最初の三作で感じられた「苦味」は表面にあまり浮かんでこず(底流には流れるのだが、今作だけ読んでるだけではわからないだろう)、軽妙なアクションコメディを観るかのように話は進む。
軽かった前作以上にさらに軽い。この4作5作目が書かれた意味は何なのか。かんぐりたくもなる。
面白くはあるのだが、やはり喰い足りないなあ。

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ドン・ウィンズロウ『砂漠で溺れるわけにはいかない』○

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