天才と呼ばれた漫画家の死

石川賢が亡くなった。
自分は近年は決していい読者とは云えなかったと思うが、一報を知り少なからずショックを受けた。
マンガに目覚めてちょっと経った幼年時代、永井豪作品は普通に身の回りにあり、その数々の作品でアシスタント・共作を勤めていた氏の絵柄は、刷り込みのように僕の網膜に刻まれていた筈だが、その後出会った『冒険王』での「変身忍者嵐」、「キューティーハニー」のコミカライズ、そして『サンデー』での「ゲッターロボ」が、漫画家・石川賢とのおそらくちゃんとした出会いであった。
しかしながら、当時、そうした別のマンガ家による原作付TVアニメの更なるマンガ化といった作品群の中で、「石川賢」をきちんと個体として認識していたかどうかはいささか心もとない。(「ゲッターロボ」はちょっと位置づけが違うが)
改めましての出会いは、やはり「魔獣戦線」ということになろう。
その後は、その凄さを認め、そして世の噂を聞きつつも、あまりその作品群を追ってはいなかったが、十数年前「ゲッターロボ號」にて久々に遭遇。石川イズムを再確認できた。
冒頭に書いたとおり、その後はマンガ自体から遠ざかっていたこともあり、ほとんど作品は読めていない。しかしいつかはまとめて、と心に留めていた数少ない作家であった。
よって、氏の真骨頂を知る前に訃報に接したということで、何か宙ぶらりんになった気持ちである。
現役も現役の作家であった筈で、自分以上にその死を惜しみ悲しむ人は世に数多かろう。
合掌。

今日通勤で聴いてたのは...。
Moanin'Fine

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