『アナンシの血脈』ニール・ゲイマン
それなりに評判になっていることは知っていたが、内容に関する前知識はまったくゼロで読み始めた。
だから、邦題からはこれがファンタジーなのか謀略ものなのかはたまたトンデモ歴史ものなのかということすら判別せぬままだったのだが、数ページ読んだだけですぐにこの本のノリがわかってきた。
トニー・ケンリックやパーネル・ホールの諸作を読むようなユーモアが散りばめられた軽妙な文体。
邦題のイメージからは少しギャップがあるのだが、内容的には正しい。ただ原題の”Anansi Boys”の方がより直接的だよね。
場面場面の画が浮かんでくる映画的なストーリーで、非常にリーダビリティも高く、下巻に入ってからはは一気読みであった。
これから沢山訳されそうなので、楽しみにしておこう。
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