『浮雲』林芙美子

浮雲 (新潮文庫)

なんというか、不思議な小説だなあ。
ストーリーに救いはほとんどないのだが、陰鬱一辺倒かというとそうでもなく、なんか諦めというよりもある種の無感動というか、呑気といってもいいような空気すら漂う。
淡々としてるといえばいいのか、なんというか。
シビアといえばものすごくシビア。
月並みな言い方を借りれば、「愛」というものの現実的な一面を描ききってるとも云えるのか。
そもそもここに「愛」があるのかさえ、わからない。

成瀬巳喜男監督による名画の原作だが、映画は未見。
一度どんな感じなのか見てみよう。

Track Back

Track Back URL

コメントする

※ コメントは認証されるまで公開されません。ご了承くださいませ。

公開されません

(いくつかのHTMLタグ(a, strong, ul, ol, liなど)が使えます)

このページの上部へ

姉妹サイト

シネマエレキング
映画観た記録をだらだらと。

サイト内検索

最近のコメント

Powered by Movable Type 5.12