おー、なんとか年内に読めたぞ。
評判を聞きつけ、夏頃には入手していたのだが、後回しにしているうちにSF大賞をお見事受賞。
各種ミステリ系のベストでもベストテン内に迫る評価を得て、今年の話題本であることは間違いなく、読んでみて確かにその評価に頷ける出来だ。
上巻の少年少女冒険小説展開を経て、下巻のハラハラドキドキの怒濤の展開、さらに結末での「世界の秘密」の解明に至るまで、ストロングタイプのSFでありながら、SFということをあまり認識せずとも軽快に読み進めることができる間口の広さも持っている。
ぶ厚いながらも長さはそれほど気にならない。
未読の方はこの年末年始に是非。