次女の小学校卒業式だったわけだが、6年前の長女の時とは同じ小学校ながら、演出がなにもかも違った。
まず、会場に入ると、卒業生の席と在校生の席が体育館中央に置かれた壇を中心に向かい合って設置されている。
親の席は卒業生側の両脇、先生・来賓の席は在校生側の両脇にある。
以前は、舞台に向かって卒業生、親、在校生と順に位置して、語りかけの際に卒業生が後ろを向くという形だった。
若干とまどいながら座っていると、卒業生入場の前にまず在校時のアルバムのスライドを見せるという。
6年前もスライド自体はあったと思うが、式の中盤から終わりにかけてだったかと。
舞台のスクリーンに一人一人の写真や、行事の際の写真が映し出され、オルゴール音の「世界にひとつだけの花」なんかで気分を盛り上げる。
スライドが終わると緞帳が降り、舞台の前のプロジェクターが撤去される。
おお、今回はこれで舞台を使用しないんだ、斬新だなあ、と思っていると、卒業生入場です、ということになり、入場口をきょろきょろ目で追っていると、音楽とともに再び緞帳が上がり始めた。
まさか、と思うと、そこには卒業生がずらりと晴れやかな顔でひな壇に並んでいるではないか。
卒業生数50名未満の、2クラスしかないちっちゃな小学校だからこそ出来ることかもしれないが、この光景にはヤラれた。
そこから入場代わりに一人一人順に舞台を降りて、席に着くのである。
卒業証書授与の際には、証書を受け取った後、ひとりひとりが後ろを振り返ったあと、将来の夢を大きな声で発言する。
医者になるという者、NBAで活躍するという者、中学でも友達をたくさん作りたいという者、料理人になってうまいものをみんなに振る舞いたいという者...。
これもねえ、親としてというより、こどもの思いってところでウルウル来る。
式が終わった後は、児童達の教室での最後の指導を待つ間、親たちは視聴覚室に集められて、子供達ひとりひとりからのビデオメッセージを見せられるのだ。
「おとうさん、おかあさん、いままで育ててくれて....」から始まるようなメッセージで、これを狭い教室に詰め込まれて次々に強制的に見せられるというのは、そりゃもう拷問に近い所業ですよw。
ちょっと花粉のせいでは済まない事態に。