「THIS IS IT」を見に行く

月曜日。


娘が新型インフルということで規定により自宅待機ということになる。
一週間という取り決めになっているが、まあそこは様子を見つつなし崩しになる雰囲気。

で、会社にあれこれ指示の電話をかけた後、ありがたく二度寝する。
それでも9時半過ぎにがばりと起き、迷っていたけどやはり「THIS IS IT」を見に行くことを決意。
MOVIX三好で、この地方では珍しいメンズデーが月曜日だからである。
慌ただしく支度をして、学校へ行く長女をバス停まで送った後、三好方面に車を走らせる。
上映時間まで30分ないぐらいで諦めかけたが、なんとか5分前ぐらいで滑り込む。
ほとんど寝起きの状態で着席w。

「THIS IS IT」監督:ケニー・オルテガ (2009)
f:id:eleking:20091117152624j:image
6月に急逝したマイケル・ジャクソンが7月から行う予定だったコンサートのリハーサルの様子を追った映画であることは、もちろん知った上で見に来たわけだが、なにかもう少し追悼映画的な要素があるのかと思っていた。
しかしながらそうした要素は一切なく、なんならマイケルが死んだことを知らない人がこの映画を観てもその事実には最後まで思い至らないだろう程だ。
その意味でもドキュメンタリーの作りとしては凄く嫌みがない。
説明的なナレーションは全く入らず、インタビュー構成も必要最小限。
リハの様子を巧みに再構成して、徹底的にマイケルのボーカルとダンスを見せつけられる。まさに圧巻。
マイケルに思い入れがあろうがなかろうが、見ればなにかしら得るものがあるだろうと思われる映画といってよいだろう。
僕にとってのマイケルは、ファンだと名乗るには躊躇するものの、80年代前半の洋楽チャートを当時ひたすら追っていた身として無視できない存在であったのは事実。
楽曲も基本、好みの範疇だった。
しかしながら、近年になるにつれゴシップまみれで本人の姿が非常に見えにくくなり、文字通り以上に遠い存在になってしまった。
あまりにメジャー過ぎて、まるで架空の人物のような存在といってもいいだろう。
その死に際しても、よく云われる「緩慢な自殺」という言葉があてはまるのだろうと漠然とした印象を持った。整形・訴訟・奇行・薬物といったゴシップ的な履歴から勝手に導き出されたイメージである。
その誤解は、西寺豪太の数々のトークや著書「マイケル・ジャクソンの教科書」で概ね解かれたが、この映画を観て「自殺」なんてことがあり得ないという確信を持つに至った。
こんな綿密かつ熱意に溢れた準備段階の映像を見せられては、その本番を前に死を選ぶなどという疑惑は途端にはじけ飛ぶ。
内容に関してはネタバレを避けるためあまりふれないでおくが、とりわけぶるっと震えたシーンを二つ。
スタッフと立ち話で打ち合わせしつつ、そのまま「Human Nature」を口ずさみつつリハーサルに流れていく部分。かなり好きな曲であるせいもあるが、鳥肌。いきなりあんなん目の前で歌われたら倒れますで。
もうひとつは、某メドレーが始まりイントロが流れてきたところかな。

終了後、BOOKOFF豊田柿本店で105円本物色。
ラーメンを食べたかったが、あいにく月曜で食べたい店はどこも休み。豊田市の某店で食べたかったなあ。
しょうがないので、東郷方面に戻り、新京@東郷店で国士無双750円。
さらにBOOKOFF東郷へ寄った後、らくだ書店へ。
夕方前に帰宅。
すぐに先週のシネマハスラー「THIS IS IT」を聴く。
http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20091107_hustler.mp3
宇多丸氏は高く評価しつつも、ファン向け的意味合いが高いとも。
成立事情がいびつであるがゆえ将来見た時には印象がぼやける可能性があるとして、出来るだけ今、多くの熱狂的なファンに囲まれて観ることを勧めている。
でも後年、一人の偉大なアーティストの記録映像として一般的なマイケル知識・理解で見ても全然面白いんじゃないかと思う。
とはいえ、確かにこの時期に劇場で見ることにひとつの価値があることは認めるけれど。

【見たテレビ】
『HEY! HEY! HEY!』(フジテレビ系)11/9放映。
ゲストにグッチ裕三が出ていて珍しいなあ変だなあと思っていたら、スタジオにライオネル・リッチー登場。
なるほど。30年前に共演したとか。
『キラ☆キラ』で豪太が言っていた(ライオネルは)「顔がデカいんじゃなくて、細長いだけ」という情報が気になって確認。確かにそのよう。

『ジュニア千原と大輔宮川のすべらない話』(フジテレビ系)11/8名古屋放映分。
名古屋では昨日の夕方にやっていた。
前半快調。本家より面白いのでは、と思うほどだったが、後半は普通。

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