ちょっと前に買って、ここで紹介しようと思って忘れていた。
表紙に『昭和38年から昭和53年までの"こども文化"の重大ニュースを新聞形式で大紹介!』とある。まさにその通りのムックだ。
昭和39年生まれの僕にとってこの対象年度は、産まれる一年前から中2までという、まさに"こどもであった時代"そのものである。
この手の本は大好物なので、書店でパラパラとめくってすぐ買った。
対象年度が見開き2ページずつ4回分の新聞で構成されており、その年のこども文化に関するTV、トピック、風俗等の記事が、当時のこどもが記者であるという体裁で書かれている。
実はこの基本アイディアが少しうざったい。
例えばアトムがアニメ化されたなんていう記事の最後には「アトムが誕生するのは(中略)今から40年後のことだ。40年もたてば、科学は現在よりもはるかに進歩している。このような能力を持ったアトムのごときロボットたちが実際に誕生し、人間と共存しているのは間違いないだろう。」なんて書いてある。わざとらしいのである。
記事内容自体は、通りいっぺんのことではなくかなり踏み込んだことまで書かれていて(例:オバQのアニメの最終回にはパーマンが現れて次回からの新番組の宣伝をしていたとか、『突撃!ドリフターズ』がいかりやの怪我によるアクシデントが理由で打ち切りになったとか)、興味は尽きないだけに惜しい。
個人的には、巻頭の年表のように資料をナマの形でうまく整理して見せてくれるようなものの方が好みである。ああいうものはホント見ていて飽きないのよ。
まあ、1000円と比較的安めの設定なので『懐かし』モノ好きな方は是非。
懐かしの昭和こども新聞【にちぶんMOOK】
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