つことで読みました。
作品そのものというより、この本を取り巻く状況に興味があって、読みたくなったということは以前に書いた。
そのためシリーズを遡って読んだりして、我ながらメンドクサイ性格だなあ、と思ったり。
さすがよくこなれていて、つるつる読める。読んでる最中はそれなりに面白く読んだのだが、余韻は今ひとつ。
よく出来たサスペンスドラマを見ている感覚。これは本格ではないと声高に叫ぶ気持ちも考えも毛頭ないが、なんかミステリ読んでるという感じが薄かった。
読後感としては、これまで読んだ数少ない東野作品同様、面白いけど物足りないという感じ。
トリックや仕掛けに納得出来ないことはまったくなかったのだが、納得出来ないのはこれが『純愛』を書いた本とされること。うーん、そうかね。これが『愛情』なんですか。その部分においては二階堂・笠井両氏の感覚に共通するものを感じるなあ。
で、ミステリマガジン3月号に掲載された両氏の文章をやっと読むことが出来、さらにネットでイロイロ論争を追ってみたのだが、なんかイマイチつまらん。
せっかく、論争を楽しもうと思って読んだのになあ。
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