受験の朝

出社の土曜日。
センター試験の初日とやらで、会場へ急ぐ受験生達と地下鉄に乗り合わせる。
ご苦労様なことである。
いつもの乗降駅には会場となる大学があるので(そういえばその昔共通一次をここで受けたんだっけ)、彼らとともに平日よりはずっとか客の少ない列車を降りる。
自動改札をくぐる列に向かい、ドニチエコキップを取り出しつつ通る準備をしながら進んでいると、直前で「ピンポン」の音。
見ると、数人連れの受験生グループの中の一人だけが、「乗り越し料金不足」で改札を閉じられていた。
改札には大きく赤で「×」の印。
改札の向こうでは、連れ達がにやにや笑って彼を見ている。
一人だけ、「通れなかった」。
考えようによっては、これ以上にゲンの悪いことはあるまい。
「すべる」とか「落ちる」とかの動作よりも、ある意味直接的であるとさえ云える。

彼の今日明日の健闘を祈るばかりである。

サニーデイ・サービスは、好きではあるのだが、何度聴いてもしっくり来ない部分が残る。それがなんだかよくわからないのだが。
24時若者たち

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