なんの気なしに見たのだが、かなり楽しめた。
007をずっと追ってきているわけではないし、ピアース・ブロスナンのシリーズに関してはひとつも見ていない。
今回は気分一新、ダニエル・クレイグをボンド役に迎えた第一作。
「カジノ・ロワイヤル」はフレミングの原作の第一作でもあるし、オーソン・ウェルズやピーター・セラーズが出たパロディ映画としてしか映画化されていなかったことも良く知られている筈だ。
一頃のシリーズの荒唐無稽さは影を潜め、とはいえ、派手なところは派手に、抑えるところは抑えた演出は好感が持てる。
何度かあるチェイスシーンも見応えがあり、ロケーションも素晴らしく綺麗で大画面で是非見たいと思わせた。
ラスト直前でちょっともたついたような印象を受けたものの、まあご愛敬というべきか。
落ち着くべき所に落ち着いて、ジェームズ・ボンド誕生譚としての側面もちょこっと。
次回作が楽しみ。
『007カジノ・ロワイヤル』- 監督: マーティン・キャンベル
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