記録のために2008年4月時点でのお笑い状況を書いておこう。
まず、今現在売れている芸人。
ダントツは、エドはるみ、世界のナベアツ、この二人であろう。
この改変期、特番も多かったが、レギュラープログラムへの出演も含め、この二人を見ない日はない。
というより、もはや、チャンネル変えればどちらかが出ている状況である。
ある意味スポットで使いやすいタイプなので(本来はどうか、というのは別にして)、ショートリリーフ的に使いやすいということもあるのだろう。
まさに現在のショートネタブームから産まれたスターといえよう。
エドはるみは『エンタ』に木村陽子名義で出ていた頃はそんなに強烈な印象はなかったが、昨年夏の日テレ24時間テレビの深夜枠(小島よしおがヘタこいたコーナー)に、ほぼ現在のネタ・スタイルで登場。
そのインパクトと物珍しさで、MCの爆問はじめ雛壇芸人達の注目をかっさらった。
そして年明け、いまやその年売れる芸人の登竜門ともいえる、『さんまのまんま』正月特番の「今田耕司のイチオシ芸人」と『ガキの使い』の「大新年会」の両方に登場。
さらに2月の『レッドカーペット』3時間SPでレッドカーペット賞を取り、一気にブレイクという感じか。
ヨシモトもいっきに売り攻勢をかけているようで、夜のバラエティのみならず昼のワイドショーとかにも密着とかで出倒してるらしく、4月に入っての露出はとにかくすさまじい。
正直言って、遅すぎるデビューの僕と同い歳である彼女のあの芸風には、当初ちょっと斜めに見ざるを得ない部分があったが、今は慣れたせいもあってか(笑)、けっこう好んで見ている。
特に年明けの『イロモネア』のバージョン違いである『ゴールドラッシュ2008』での快進撃が気持ちよかった。
世界のナベアツは、昨年10月に始まった『あらびき団』にてTV露出が始まった。
例の「3の倍数」ネタのインパクトが強く、じわじわと評判を呼んだところで、12月の『レッドカーペット』に出演して一際注目を浴びた。
年末年始にかけて、この機に乗じてというつもりだったのか、山下とともにジャリズムとしてナベアツのネタをやる試みが何本か見られたが、まったく山下が必要のない構成であるのがかえって笑えたものの、世間的にはやはりジャリズム時代をまったく切り離した受け入れられ方をしているようで、このところはもっぱらピンでの露出だ。
正月ぐらいの時点である番組で「今、一番《売れかけている》芸人です。」と自己紹介していたが、もはや《売れた》といって間違いないだろう。
と思ったらついさっきやっていた『理由ある太郎』に出ていて、やはり「芸能界で一番売れかけている男です」と言っていた(笑)。
当初は例の「3の倍数」を絶対間違えずにやっていて感心したものだが、ここにきて細かなバリエーション違いを各番組で振られてあっさり間違えるケース(『ナイナイサイズ』等)が散見される。
疲れているという見方もできるが、そろそろ飽きられつつあることも充分自覚している筈なので、ネタを壊しにかかってきたかなあ、という風にも感じる。
どこまで引っ張るかが非常に難しいだろうと思うし、その分こちらにとっては見所でもあるのだが、才能も経験もある人なので期待していようと思う。
二人のことだけで長くなってしまった。後は次回。