キングオブコント2008感想

キングオブコント、見終わりました。
さまざまな不安はそのまま的中したといってもいいけれど、それでも、というかそれを含んでさらに、というか、いろんな意味で興味深かったなあ。

Aブロック(名前の後は、番組での審査点数)
TKO 368点
初っぱなはやっぱ可哀相だねえ。採点の基準がまったくないので、そりゃこんな得点になるだろう。
100人の芸人が5点ずつ持って500点満点という採点法。
ずばぬけてオモシロイという確信がなければ、5点はつけられないだろうから、まずまずオモシロイというところで3点か4点となる。
となれば、自然となんとなくこの368点という数字になるよなあ。
持ち味を生かしたネタで悪くないと思ったけど、逆に言うと新鮮味もないということになるか、今となっては。

バッファロー吾郎 460点
そんなにオモシロイか、と問われると非常に困るのだけど、ラストも決まったし、まあ申し分なかろう。
なんていうか、ネタそのものはもとよりネタに向かう姿勢というか、立ち姿そのものがオモシロイ。
リスペクトされ過ぎ、という感じは若干するものの、そういう意味で応援したくなるなあ。

ザ・ギース  400点
こちらは逆に、ネタはそこそこオモシロイのだけど、立ち姿がまだ絵になってないというか。
笑い自体は起こってるし、悪くないけど印象に残りにくいんだよなあ。

天竺鼠 388点
思ったより良かったなあ。
ハチャメチャシュールの川原ワールドなんだけど、構成がしっかりしてた。(途中、ちょっとグダりかけたけど)
何度か声を出して笑ってしまったし、破壊力もあるけど、嫌いな人は嫌いだろうなあ。
この点数は低すぎるけど、同業者ウケしにくいということかなあ。やっかみもあるような。

Bブロック
チョコレートプラネット 415点
なるほどねえ。といった感想。
ちょっと点数が甘いんじゃないかね。

ロバート 470点
さすがだなあ。
舞台上、山本一人だけのシーンですでに爆笑を呼べる世界を作れるとは。
繰り返しパターンなので、途中弱い部分もあるけども後半変化を重ねてくることで笑いを誘う。
でももっとオモシロクなりそうでならなかったなあ。

バナナマン 482点
何度も見た朝礼ネタかあ。
もちろんウマイんだけど、個人的にはこの点数ほど評価できない。
とはいえ、横並びに見た時に決勝進出するのを否定するほどでもないのだけど。

2700 327点
この点はしょうがないけど、想像より悪くない。
というか、何度か見返すとちょっとクセになり笑ってしまうかも。
他のネタも見てみたくはなった。

ということで、下馬評通りにバッファVSバナナマンの一騎打ちが見られることに。

決勝のバナナマンのコントも結構知られたネタのようだけど、僕は初見。
かなり端折られていたとのことで、そのせいかシチュエーションが活かしきれずに掛け合いだけが印象に残るというコントとしてはどうかなあ、という出来。
一方のバッファロー吾郎は、馬鹿馬鹿しい設定と馬鹿馬鹿しい掛け合いは釣り合っており、コントと言う意味では軍配を上げたい。
でも、オモシロサの質が違うので難しい判定だよなあ。

ファイナリストによる記名審査は、あなたはどちらをリスペクトしていますか? と問うようなもので、メンツを見てこの時点でバッファの優勝を確信。
芸人が選ぶのだから文句は出ないというのは本当に果たしてそうか、というのをやはり感じてしまった結果ではあったが、バッファロー吾郎の優勝に個人的な異論はない。
中学生脳が受け入れられつつある世の中になってきつつあるのだなあ、という実感も含め、いろいろ感慨深いものはある。

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