思い出したように翻訳SFを読むわけだが、SFなら何でも読むというわけでもないので、何かひっかかってくるものがある物を手に取ることになる。
ナンシー・クレスはこのところ立て続けに3部作の長編が出たのだが、そちらにはあまり食指が動かなかった。
こちらは中短編集。
昔SFマガジンに載った「彼方には輝く星々」という短編がなんとなく好きで、なんでもない話で読むとなんか肩透かしを喰った気分になるのだけれど、後からじわじわ効いてくるようなそんな感想を持った。
そんなのを期待しながら通読したが、なんだか肩透かしを喰ったまま、という印象。
表題作とラストの「ダンシング・オン・エア」が辛うじて及第で、あとはイマイチかな、個人的には。
『ベガーズ・イン・スペイン』ナンシー・クレス
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