遅ればせながら先月の読書メーターまとめ。
結局、全然ブログの更新が出来てないね。シネマエレキングの方も溜まりに溜まっているし。
そんなメチャメチャ忙しいわけでもないんだけどなあ。なんとなく落ち着かない。
読書の方もそこそこ冊数いってるようで、読んだ実感としては全然なんだよなあ。
特に小説がなかなか読めない。用意してある本が全然減らないので、次々と出る注目本にもなかなか手が出せないというツラサ。
10月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2565ページ
ナイス数:16ナイス
プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)
冒頭の2編は余裕で楽しめたが、どうやら「暗黒整数」で調子を崩されたらしく、後はガタガタ(いや作品がではなく、こちらが)。凄いんだろうなあ、と指を咥えつつ、文字の羅列を目で追っていくのみの状態に。出直してまいります。
読了日:10月04日 著者:グレッグ・イーガン
探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫JA)
どうにもノレなかったなあ、最後まで。とりあえず次作まで評価はお預け。
読了日:10月06日 著者:東 直己
なぜ日本人は世界の中で死刑を是とするのか―変わりゆく死刑基準と国民感情 (幻冬舎新書)
死刑廃止論についてこれまでしっかり考えてこなかったのでその考察の一助とするために。単純な気分的には死刑廃止反対であったが、死刑を廃止して終身刑を確立すべしということなら少しわからなくもない。というかそもそも無期懲役が終身刑でないという認識もこの本を読むまではっきり持ってなかったわけだが。
読了日:10月07日 著者:森 炎
日本橋バビロン (文春文庫)
後半、戦後になって親戚関係で少しゴタゴタがあった時の筆致が『夢の砦』を思い起こさせ、ああ、小林信彦の小説を読んでいる、という気分に久々になった。ある種の怨恨をベースにした描写をする時、この作者の筆は精気を帯びる。
読了日:10月13日 著者:小林 信彦
ヤクザと日本―近代の無頼 (ちくま新書)
ヤクザの是非を云々する前にその成立事情を知る上では非常に役立つ概説書ではないだろうか。HOTな話題の芸能との関係もしっかり書かれているし、切っても切れないと言われるその関係がどうして不要とされるようになったかもきちんと書かれている。
読了日:10月15日 著者:宮崎 学
日本ラーメン秘史 (日経プレミアシリーズ)
前作の『無敵のラーメン論』から約10年。ラーメンの各構成要素を解説しつつ多くの店を紹介し、各系統の成り立ちや現状の概況を語り、後半日本全国のご当地ラーメンをおさらいするという内容はほぼ踏襲されている。が、より広く深く書き込まれているという印象を受けた。やはりこの10年でラーメンを取り巻く状況はさらに大きく変わったという認識を新たにせざるを得ない。斯界の第一人者たる著者のラーメンシーンに対する広範な目配りとその該博な知識・経験はさすがと感じ入る。マニアにも一般にも薦められる好著。
読了日:10月25日 著者:大崎 裕史
ポストモダン建築巡礼
ポストモダンは難しいなあw。と建築門外漢は思うわけだが、この本の楽しさは揺るがない。文章、イラスト、写真のバランスと互いの補完関係が絶妙で飽きない。著者の建築に対する愛情と他分野に関する知識の融合もこの本の重要な魅力だ。ちょこっとずつ大切にゆっくりと読み進めたい、そんな一冊である。
読了日:10月26日 著者:磯 達雄
ラーメンと愛国 (講談社現代新書)
ラーメン本ではなく、ラーメンを軸とした社会論。とはいえ、思った以上にラーメン事情のことをしっかり踏まえて書かれているので、ラーメンファンが読んでもシラケることなく読める。ラーメンをとりまく情勢を少し外から冷静に見つつ興味深い指摘もちらほら。
読了日:10月28日 著者:速水 健朗
カササギたちの四季
軽快な連作短編集だが、やや物足りないかなあ。著者に期待するものとしては。ひとつひとつの推理のひっくり返しようがやや弱い。繰り返しパターンの連作形式は良いにしても全部を繋いでひっくり返す何かを期待してしまった。
読了日:10月29日 著者:道尾秀介
2011年10月の読書メーターまとめ詳細
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