えー、毎度おなじみ、月イチ更新の時間がやってまいりました。
今月も低調。というか読み残し多数なんだけど。
特に「木村政彦~」はのんびり読み過ぎて年またいでしまったほど。
ブログもきちんと更新したいけど、もうしばらくはこんな感じかなあ。
2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:2091ページ
ナイス数:17ナイス
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)
設定は大変興味深く、あれこれ連想するのも楽しかったが、肝心のストーリーにノレなかったので(文章にも)、読み進めるのに苦労した。登場人物表はつけて欲しいなり。
読了日:02月02日 著者:チャイナ・ミエヴィル
道化師の蝶
表題作は、書くという行為に関する考察を織り込んだメタフィクションであり確かに難解かもしれないが、従来のようにガチガチのハードではなくソフトな印象。 構築するそばから崩れゆく言葉-意味と飛び回る蝶のイメージを重ねた書き紡ぐことについての具象化は、氏の小説を読む時にいつも読み手である私が感じるイメージでもある。文章を読み進む先からどんどん意味-言葉が逃げていかれるような。それが今回説明されたようで実に面白かった。「松ノ枝の記」もさらに良い。読み解くべき要素は諸々含まれているが、ただ単に読み進めるのみでも面白い
読了日:02月06日 著者:円城 塔
警備員日記
警備の仕事を活き活きと、そしてそれにまつわる人間模様を綿密に描き上げた佳作。著者の客観的なスタンスは、その実、中に居た人のリアリティに裏打ちされており、その抑制された筆致が警備の仕事に就く仲間達への軽蔑と愛情の相反する感情を浮き彫りにさせている。
読了日:02月10日 著者:手塚正己
木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
意図的にかなり時間をかけてちまちま読んだのだけども興味が持続し、かつ最後まで面白かった。正直、個人的には明るい分野ではなく、知識として断片的にしか知らなかったことも多いが、それらのことも客観的に角度を変えて詳述されているので、気後れすることなく読み進めることができる。ラストは想像以上に、いや、なかなかのもの。
読了日:02月19日 著者:増田 俊也
第六ポンプ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
やっぱり注目株だね。間違いのない作品集。個人的にはねじまき世界ものはやや苦手なんだけど、あの世界観が好きな人は存分に楽しめる作品が2篇。僕が良かったのは、表題作、「やわらかく」、「ポップ隊」あたりかなあ。まあ全般的に楽しめた。
読了日:02月25日 著者:パオロ・バチガルピ
2012年2月の読書メーターまとめ詳細
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