「エレキングな日常。」 一覧

そろそろここもなんとかしないとなあ。

2月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2717ページ

日本のセックス日本のセックス
前半はかなりエグし! まあそこそこに飛ばし読んでいたのだが、後半質感が変わる。帯に「法廷サスペンス」とあるが、まあそうなんだろうけどそれが主眼でもなかろうとも思う。全体的に前作より個人的には読ませると思うし、お得意のサブカルトリビア的なトピックもうまく咬み合っていると感じた。
読了日:02月08日 著者:樋口 毅宏
瘡瘢旅行瘡瘢旅行
このリーダビリティの高さは特筆に値するよなあ。今作は同棲中の話が中心で、日常的かつどうしようもないやりとりがドツキ漫才のように繰り返される。これまでの賢太読者にとっては予定調和の世界でもあるわけだが、この居心地の悪さが居心地良くなっている。
読了日:02月08日 著者:西村 賢太
無間人形―新宿鮫〈4〉 (光文社文庫)無間人形―新宿鮫〈4〉 (光文社文庫)
十数年振りにシリーズの読書を再開。骨太のエンターティメントに満足。でも厚い割にそこまで人物造形に深みが無かったような気も。
読了日:02月13日 著者:大沢 在昌
新・人間コク宝新・人間コク宝
ボリューム満点。軽く読めるインタビュー集、とはとても言い難く、当然そこがいいところ。いかにもヒトクセありそうな人じゃない方の人が記事として面白いものに仕上がっているような気はするなあ。
読了日:02月13日 著者:吉田 豪
東京ポッド許可局 ~文系芸人が行間を、裏を、未来を読む~東京ポッド許可局 ~文系芸人が行間を、裏を、未来を読む~
「手数」論、今となっては人口に膾炙した考え方になっているが、さすがに元祖、きっちりした考察で具体例にいちいち頷かされる。あとR-1に対する違和感を表明する「ピン芸人=素数」論も目ウロコ。
読了日:02月18日 著者:マキタスポーツ,プチ鹿島,サンキュータツオ,みち
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
ちょっと時間かけ過ぎちゃったな...。最初は実におもしろく読んでいたのだが。うん、でも読みやすいと思う。
読了日:02月18日 著者:マイケル・サンデル
天のろくろ (1979年) (サンリオSF文庫)天のろくろ (1979年) (サンリオSF文庫)
その昔、先輩にル=グインだけどディックみたいだよと教えられたことをふと思い出した。確かに大枠の傾向としてはそうなんだけど、それだけにディックの現実崩壊感との違いが如実に意識された。なんてーか、マジメ、というか。異星人との絡みにちょっとユーモアじみたものを感じるが、それも翻訳の所作かもしれない。
読了日:02月21日 著者:アーシュラ・K.ル=グイン
ペンギン・ハイウェイペンギン・ハイウェイ
クライマックスのイメージがひとつの肝だと思うのだが、なんとなくペンギンキャラのファミコンゲームを思い浮かべてしまったり。味わいはあるのであまり否定したくもないのだが、個人的にはあまり面白いとは素直に思えなかったかな。悪くはないんだけど。
読了日:02月22日 著者:森見 登美彦

読書メーター-----
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いやあ、読みかけの本がなかなか減らない。11月頃から読みかけてるのも数冊w。

1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1931ページ

板尾日記5板尾日記5
出た時に拾い読みをしていたが、通して読むとまた格別の余韻が。多方面にわたる順調な仕事ぶりに時折挟まれる家族の幸せの様子が一転。何度読んでも心が痛い。淡々とした描写がそれをまた増幅させるんだよなあ。
読了日:01月09日 著者:板尾 創路
二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫)二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫)
この短編集には、彼が偏執的に愛する藤澤清造絡みの話はほとんど出て来ず、それより過去の話、彼の青春時代の話が中心だ。まさに表題通りに、生き恥をさらした若き日々の様子が相変わらず赤裸々にあっけらかんと語られている。偽悪的な計算なのか、天然なのか、苦々しい本心なのか。まあ、そのすべてであるのだろうなあ。
読了日:01月11日 著者:西村 賢太
年齢学序説年齢学序説
本人も「妄想」と韜晦する「年齢学」は確かに興味深くはあるが、逆に自由な語り口への足かせになっているようにも感じた。経験と確かな審美眼を軸に語った芸人論が面白いだけにもっと伸び伸びとした展開を望みたかった。なかでもFUJIWARAへの尊敬と愛情溢れる一文やラストの自分の転換点を語った一文が特に面白かった。
読了日:01月12日 著者:博多 大吉
銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)
今、猛烈な置いてけぼり感を味わっている。ブリティッシュ・ジョークと聞いてイヤな予感はしたんだよなあ。サクサク読んだし楽しめるところもあったんだが、どちらかというと苦手。映画版見てみよっと。
読了日:01月13日 著者:ダグラス・アダムス
乱れからくり (角川文庫)乱れからくり (角川文庫)
大技ひとつでドカンというよりかは小技の積み重ねで成り立っており、その謎がひとつひとつ丁寧に解かれてゆくのが心地よい。旧版で読んだがリバイバルコレクションなんて出てたんだね。
読了日:01月23日 著者:泡坂 妻夫
パルプ (新潮文庫)パルプ (新潮文庫)
ディテクテヴ・ストーリーの枠組みを借りつつもそんな枠組みをものともせずに打ち破る。格好いいというかお間抜けというかいずれにせよ確信犯で、中原昌也の作品を読んだ時のようなはぐらされ感ずらされ感が素晴らしい。
読了日:01月27日 著者:チャールズ ブコウスキー
きことわきことわ
幻想方向に必要以上に踏み込まないところが上品なところなんだろうなあ。そういうセンスも良いしいろいろ巧みだなあとは感じたものの個人的にはハマりませんでしたな。
読了日:01月27日 著者:朝吹 真理子
小銭をかぞえる小銭をかぞえる
芸術的な「卑しさ」で相変わらず素晴らしいのだが、ここまで順番に西村賢太を読んできた者にとっては予定調和の展開ばかりでもあるところがなんとも。
読了日:01月30日 著者:西村 賢太

読書メーター-----
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すっかり忘れておりました。
一応ポスト。
12月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2713ページ

スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
「引き潮」は確かに飛び込んでくるけどそんなにいいかなあ。僕は「ローグ・ファーム」が結構好きかも。SF的に高度な作品多し。
読了日:12月01日 著者:グレッグ・イーガン,ジェフリー・A・ランディス,メアリ・スーン・リー,ロバート・J・ソウヤー,キャスリン・アン・グーナン,デイヴィッド・マルセク,デイヴィッド・ブリン,ブライアン・W・オールディス,ロバート・チャールズ・ウィルスン,マイクル・G・コーニイ,イアン・マクドナルド,チャールズ・ストロス
リア家の人々リア家の人々
形骸化する家父長制の家族で暮らす父と三人娘とその周囲の人間の心の動きの機微と、戦後から昭和40年代前半にかけての社会の大きなうねりとをまったく同じ手つきで見事に描き出す。どちらが主でどちらが従でもない。橋本治にしか書けない小説。彼がこの三部作を経てどのステージに進むのか楽しみだ。
読了日:12月07日 著者:橋本 治
NOVA 3---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)NOVA 3---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
#nova3 なんといっても瀬名秀明「希望」だろう。久々にSF読んで感動した。全部理解できたとはとても云えないが伝わってくるものは計り知れない。長谷敏司の「東山屋敷の人々」も好み。硬軟とりまぜつつもなんとも凄いアンソロジーになってきたなあ。
読了日:12月12日 著者:大森 望
贋食物誌 (中公文庫 よ 17-12)贋食物誌 (中公文庫 よ 17-12)
書名に「贋」とあるように、各タイトルに「食物」の名前が掲げられているが、内容はグルメエッセイの類ではない。ま、そのまま食べ物の話になることもあるが、「食物」の名前をサカナにした自由闊達なエッセイである。夕刊フジのVS山藤章二のシリーズは筒井康隆の『地獄の沙汰も金次第』を嚆矢として大好きであれこれ読んできたが、エッセイとイラストの丁々発止が楽しい。吉行のこのシリーズはその部分がいささか弱いかな。山藤章二が一方的におちょくってる感じで、吉行の返しが物足りない。
読了日:12月15日 著者:吉行 淳之介
KAGEROUKAGEROU
取り巻く雑音が多すぎるのはこの本にとって不幸なことだなあ、と思いつつも、その雑音のおかげで多数の人が手に取ることができたわけで一概にそうとも云えないのかしら。この本自体に巻き付いている帯の文句からして既に充分雑音なわけで、それらを無視したいものだ。比較的好意的に読めた。手触りもいいし、細部もよく考えられている。ただ後半もう少し丁寧に進めたいところだった惜しいなあと思う。万人に勧めようとまでは思わないが、興味を持った人なら臆さずに読むといいと思う。すぐ読めるし。
読了日:12月16日 著者:齋藤智裕
竜が最後に帰る場所竜が最後に帰る場所
恒川光太郎よどこへ行くと思った時期もあったが、このところさらに作家性を極めつつあり、どれも読み応えのある傑作短編集。この世の一枚裏側の世界を描かせたらピカ一の腕。「鸚鵡幻想曲」の崩壊感にシビレつつ二段構えの物語構成に目をパチクリ。
読了日:12月21日 著者:恒川 光太郎
俺俺俺俺
不条理実存サバイバル小説なんてまとめ方をすると怒られるだろうが、大変面白く読んだ。前半はかなり好き。後半はちょっと堂々めぐり気味で若干しつこい印象が残ったのが残念。
読了日:12月25日 著者:星野 智幸
Kitano par Kitano 北野武による「たけし」Kitano par Kitano 北野武による「たけし」
たけしの言葉が翻訳調で語られてるのはもちろん違和感あるのだが、内容はとても興味深い。そしてかなりボリューミー。北野武の特異な人間像を浮き彫りにするインタビューとしては労作だと思う。アンビバレンツな死生観が興味深い。
読了日:12月28日 著者:北野武,ミシェル・テマン

読書メーター-----
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依然低調ですねえ。
雑誌とかもあまり読めてないし。

11月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1662ページ

ストロベリーナイト (光文社文庫)ストロベリーナイト (光文社文庫)
安心して読める感じ。井岡のキャラクターとかちょっと違和感があったのだが、そこをうまく活かしており巧いものだなあ、と。ドラマ映えがするストーリーなので、ちょっと観てみようかな。
読了日:11月09日 著者:誉田 哲也
人間小唄 (100周年書き下ろし)人間小唄 (100周年書き下ろし)
短歌解釈のあたりはなかなか読み進めにくかったのだが、後半に入りまさかのラーメン屋経営文学となった辺りからドライブがかかり一気に読了。現代批評っぽい部分を差し挟みつつも基本はなんだかわからず、技巧に走った部分も自分で茶化すあたりは真骨頂。
読了日:11月11日 著者:町田 康
電子書籍の時代は本当に来るのか (ちくま新書)電子書籍の時代は本当に来るのか (ちくま新書)
現時点での電子書籍を巡る状況に対する冷静な分析。おもに出版の側面に関してのもの。グーグルの例の件に代表される電子書籍化と著作権の問題はよく語られているが、将来の図書館像や再販制との絡み、ニュースの有料化傾向などについては改めて詳しく知ることができた。技術だけじゃないんだよね、この手の問題は。
読了日:11月15日 著者:歌田 明弘
エステルハージ博士の事件簿 (ストレンジフィクション)エステルハージ博士の事件簿 (ストレンジフィクション)
あちらこちらで迷子になりつつも(「なりかけつつ」ではなく「なりつつ」。帰ってこられなかったままのものもしばしば)途中でやめられない。正直、苦手だという気持ちも一方ではありつつ、好みだと強く感じるアンビバレンツな感情を孕みつつ静かに読み終えた。最後の2編はご褒美かのように読み易く感じた。2編目が好きかなあ。でももう詳細は忘れたw。
読了日:11月24日 著者:アヴラム・デイヴィッドスン
ラム・パンチ (角川文庫)ラム・パンチ (角川文庫)
話自体はたいした筋ではないので、会話とかキャラにノレないとイマイチ。『ザ・スイッチ』からして彼らにはいまひとつノレなかったんだよなあ。タラの映画観てみよっと。
読了日:11月24日 著者:エルモア レナード

読書メーター-----
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すっかりこちらは月一更新。
読書は相変わらず低調。
10月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1947ページ

フランキー・マシーンの冬 上 (角川文庫)フランキー・マシーンの冬 上 (角川文庫)
読了日:10月08日 著者:ドン・ウィンズロウ
フランキー・マシーンの冬 下 (角川文庫)フランキー・マシーンの冬 下 (角川文庫)
力作「犬の力」の後で少し肩の力の抜けた娯楽作ではあるものの、確実に前作を通り抜けた何かは感じさせる。さほど長くない話に登場人物が数多く登場するのでボヤボヤ読んでると話を見失うが、語り口とちょっとしたエピソードだけでも楽しめてしまう。物足りなさも感じなくもないが、鮮やかな幕切れにすべてを許す! 気持ちよい読後感。
読了日:10月14日 著者:ドン・ウィンズロウ
イキルキスイキルキス
相変わらず光る描写や状況の切り出し方にドキッとさせられる部分は多々あるものの、オジサン的には付き合い続けるのがシンドくて浸れない。さらっと読むのを許してくれないよね、ねちっこいのが取り柄というか。
読了日:10月25日 著者:舞城 王太郎
ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)
清水版は2度、これで3度目。村上春樹のパスティーシュを本人訳で読んだようなヘンな感じ。もちろん本末転倒な感想だが。改めて例の有名な台詞の破壊力は凄いと感心。その台詞自体が凄いのではなくそれが発せられるまでの長い過程が凄いのだが。まさに殺し文句。
読了日:10月28日 著者:レイモンド・チャンドラー
マボロシの鳥マボロシの鳥
寓話的な小説が9編。文章が下手なわけではないけれどもいささか生硬で語り口としてはぎこちない。ひねりのようなものはあまりなくってピュアというかストレートというか。正直あまり巧い小説とは云えない。「芸」と「芸術」を題材にして期待させた表題作もうーむ....。
読了日:10月30日 著者:太田 光
わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)
感性にたよっただけの文章と思い込みがちだが、しっかりした技術に裏打ちされていることがわかる。じゃないとこの内容をそんなにすらすらと読めない。
読了日:10月31日 著者:川上 未映子

読書メーター-----
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いまだ本調子ならず。
積ん読は増えるばかり。
9月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2040ページ

獣の樹 (講談社ノベルス)獣の樹 (講談社ノベルス)
まあ、たいしたもんだとは思うけど、ちょっとついていくのには疲れちゃったかな。疾走感で圧していく話はノリが合わないとツライ。『SPEEDBOY!』も苦手だったんだよなあ。で、ラストはあれ、なんだ?
読了日:09月08日 著者:舞城 王太郎
ザ・スイッチ (扶桑社ミステリー)ザ・スイッチ (扶桑社ミステリー)
久々に読んだレナードだけどなんだか消化不良。物語が始まる前に終わってしまったような物足りなさ。
読了日:09月14日 著者:エルモア レナード
実験実験
不穏な作品集。いやまあ不穏なのはいつも通りだけども。病の度合いと閉塞感がますます進行してますな。
読了日:09月14日 著者:田中 慎弥
悪人(上) (朝日文庫)悪人(上) (朝日文庫)
読了日:09月19日 著者:吉田 修一
悪人(下) (朝日文庫)悪人(下) (朝日文庫)
さすが構成がうまいというか流れるように読めるのだが、小説としては掘り下げ方に物足りなさも残る。その意味では映画向きかもなあ、確かに、と未見の時点で思ったりもするのだが、さて。
読了日:09月21日 著者:吉田 修一
ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
もれなく面白い。再読のものもちらほらあったが2度目だろうが面白いものは面白い。マイベスト3はワトスン&クアリア、バズビイ、チャンかな。
読了日:09月30日 著者:テッド・チャン,クリストファー・プリースト,リチャード・A・ルポフ,ソムトウ・スチャリトクル,F・M・バズビイ,イアン・ワトスン,ロベルト・クアリア,ボブ・ショウ,ジョージ・アレック・エフィンジャー,ロバート・シルヴァーバーグ,シオドア・スタージョン,デイヴィッド・I・マッスン,H・ビーム・パイパー

読書メーター-----
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確かに毎年8月は読書量ガタッと落ちるけども3冊はヒドいね。
読みかけ読み残しもさほどないんで、ほんと読んでない。
8月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1391ページ

ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
全体としては非常にシブい作品揃いで、SF読み慣れない人には評価が分かれるかも。それでも表題作は万人にオススメできる。ラスト一行に至るまでの感動。
読了日:08月12日 著者:アーサー・C・クラーク,スティーヴン・バクスター,アダム=トロイ・カストロ,ジェリイ・オルション,アンディ・ダンカン,ウィリアム・バートン,ジェイムズ・ラヴグローヴ,エリック・チョイ
昭和が遠くなって―本音を申せば〈3〉 (文春文庫)昭和が遠くなって―本音を申せば〈3〉 (文春文庫)
お変わりありませんようで。ええ。
読了日:08月21日 著者:小林 信彦
量子回廊 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)量子回廊 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
今回いささか変化球が多いような気もしたけども、もうなにが変化球でなにが直球かというのもわからなくなっているので別にいいや。というか自分が今SF脳になってないのでストレートが入ってこないだけかもしれない。で、市川春子はやはりいいですね。
読了日:08月28日 著者:

読書メーター-----
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ここんとこ映画感想メモの更新ばかりが続いております。
ま、いまブームなんで大目に見てね。
でも、正直、管理運営上ちょっとどうかとも思う部分もあるので、またまたブログを分離することにしました。
あちこち飛んですまぬ。

シネマエレキング
http://ele758.blog53.fc2.com/

シオマネキングみたいでいいでしょw。
今年に入ってからの映画感想メモをすべてこちらから抜いて、今後はそちらで更新致します。
その他のことはしばらくは従来通りこちらの方で。
変わらぬごひいきに。

7月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2943ページ

ジェイクをさがして (ハヤカワ文庫SF)ジェイクをさがして (ハヤカワ文庫SF)
評価高いんだろうなあ、と思いつつも、自分がもうひとつノレないかも、というのはなんとなくわかっていた。おもしろくないんじゃなくて、自分に向いてない、うん。
読了日:07月07日 著者:チャイナ ミエヴィル
さらば雑司ヶ谷さらば雑司ヶ谷
もう少しうまい話なのかと思ったけど、そうでもなかったなあ。IWGPがヌルイと思う人にはいいのかもとも思うけど、ちょっと物足りない。でも途中で投げだそうとまでは思わなかったよ。次に一応、期待。
読了日:07月12日 著者:樋口 毅宏
板尾日記4板尾日記4
そして興味ないと言っていた監督業に挑戦することになった板尾。やはり濃密な時間だったようだ。ピッピとの時間は、...ああ、5巻を読むのが怖い。
読了日:07月14日 著者:板尾 創路
NOVA 2---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)NOVA 2---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
「五色の舟」がかなり良い。というのはフツーの意見だよね。『バベルの牢獄』は唖然。宮部氏はさすがに読ませるが、後半好みの展開とならなかった。今回は田辺青蛙を発見できたのも収穫。
読了日:07月16日 著者:東 浩紀,恩田 陸,法月 綸太郎,宮部 みゆき,神林 長平,倉田 タカシ,小路 幸也,新城 カズマ,曽根 圭介,田辺 青蛙,津原 泰水,西崎 憲
地下鉄のザジ (中公文庫)地下鉄のザジ (中公文庫)
いやホントに映画は原作に結構忠実だったんだなあ、とびっくり。会話が楽しい。
読了日:07月21日 著者:レーモン・クノー
ソロモンの犬 (文春文庫)ソロモンの犬 (文春文庫)
秀作揃いの道尾作品の中では個人的にはイマイチかなあ...。軽やかな青春ものとはいえ、相変わらず微妙な後味の悪さを残すね。これ決して明るい結末ではないでしょう。最悪ではないだけの話であって。ま、それが持ち味といえばそうなんだけど。
読了日:07月26日 著者:道尾 秀介
NECK (講談社文庫)NECK (講談社文庫)
冒頭の短編はなかなかいい出来。全体としてはデタラメだが細部はリアルという対比がバシッと効いてる。後の脚本3つはどうだかねえ。ま、オマケとして読んどいた。演劇のはまだいいけど、映画のやつはできあがりがかなり心配にw。
読了日:07月29日 著者:舞城 王太郎
ガリレオ・ガリレイ―宗教と科学のはざまで (オックスフォード科学の肖像)ガリレオ・ガリレイ―宗教と科学のはざまで (オックスフォード科学の肖像)
読了日:07月31日 著者:ジェームズ マクラクラン
因果論の超克―自由の成立にむけて因果論の超克―自由の成立にむけて
因果関係とは実は理由関係なのであり、世界は十分な理由で満たされている。しかしながらその例外が人間の振る舞い。十分な理由の不在において自由が存する。またヘーゲルによれば「必然性」と「偶然性」は同一のあり方である。私たちの自由によって必然的であるこの世界が偶然的な世界にもなるのだ。「決められたこと」「思い通りにならないこと」の中における人間の自由な振る舞いに創造的な営みを見出すという勇気づけられる著作。
読了日:07月31日 著者:高山 守

読書メーター-----
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6月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4070ページ

ナイトホークス〈上〉 (扶桑社ミステリー)ナイトホークス〈上〉 (扶桑社ミステリー)
読了日:06月02日 著者:マイクル コナリー
電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
読み応えあり。現行の出版文化を流通の問題にも言及しつつ断罪して、電子書籍に希望を見出す。もっともです。
読了日:06月02日 著者:佐々木 俊尚
烏有此譚烏有此譚
いやはや参りました。これは「読んだ」といえる体験だったのだろうか。読めども読めども蓄積されずにすり抜けこぼれ落ちていく文章。まさに穴のごとく。
読了日:06月02日 著者:円城 塔
板尾日記 2板尾日記 2
淡々と、面白い。
読了日:06月06日 著者:板尾 創路
ナイトホークス〈下〉 (扶桑社ミステリー)ナイトホークス〈下〉 (扶桑社ミステリー)
かなり重厚な作品で読み応えがある一方、要所要所でしっかり盛り上がり所があり、エンタテインな要素も押さえている。こりゃ面白い。でも時間かかったー。
読了日:06月10日 著者:マイクル コナリー
板尾日記3板尾日記3
この巻では新しい生命の誕生が。微笑ましい日常。2年後のことがわかってしまっている今、読むのはさすがに少しつらい。
読了日:06月13日 著者:板尾 創路
ディア・ドクター×西川美和ディア・ドクター×西川美和
大好きな映画のメイキング本。監督と主演へのインタビューはもちろんのこと、緻密な描写がされているシナリオの抜粋やイメージが具現化されている監督自筆の絵コンテが悉く興味深い。
読了日:06月13日 著者:
ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
10年振りの再読。続きをほったらかしてあったので、それを読むためにまずは本編を思い出さないと、というわけでざっくり読むことに。
読了日:06月14日 著者:ダン シモンズ
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
いまさらながらと迷いつつ読んだが、読んで良かったかな。ビジネス書として読んだというよりかは、僕のダイスキなw「無料」に関してあらゆる方面から考察した本という意味で。すべてがアタリとは思わないが、「フリーは止まらない」というのは一面の真理であろう。
読了日:06月14日 著者:クリス・アンダーソン
暗渠の宿 (新潮文庫)暗渠の宿 (新潮文庫)
主人公のどうしようもなく自分勝手な激怒→暴力に至る過程にやるせなさと怒りを感じつつも、一方でその理不尽な思考展開にある種の共感も抱いてしまって、ハッと自分を見つめる、そんな毒々しい私小説。
読了日:06月15日 著者:西村 賢太
ぼくらが夢見た未来都市 (PHP新書 676)ぼくらが夢見た未来都市 (PHP新書 676)
大阪万博と愛知万博。二つの万博に挟まれた都市論と、SFで語られてきたさまざまな未来都市の姿が簡潔にまとめられている。門外漢でも建築というものに興味が湧いてくる一冊。来るはずで来なかった未来の都市の姿が語られているわけだが、それが実は....というエピローグでのオチが興味深い。
読了日:06月18日 著者:五十嵐 太郎,磯 達雄
風の歌を聴け (講談社文庫)風の歌を聴け (講談社文庫)
そういえば大森一樹の映画見てないや、と思って、見る前に四半世紀ぶりぐらいに読んだ。懐かしい、けどちょっと物足りないよね。当時にしてもこの作品そのものよりやはり次作でハッとしたんだったことを思い出した。
読了日:06月20日 著者:村上 春樹
13日間で「名文」を書けるようになる方法13日間で「名文」を書けるようになる方法
明治学院大学で実際に行われた「言語表現法講義」をまとめた本とのこと。薄々予想はしていたが、タイトルに反してテクニカルな内容ではない。どちらかというと「名文」とは何かをあれこれ考える講義。高橋源一郎は僕にとってずっと気になる作家であり続けつつも、いつまで経ってもその「形式」に違和感がつきまとう作家であることも事実。時折突き刺さる内容があるので読み続けているのだが。
読了日:06月20日 著者:高橋源一郎
MM9MM9
今週後半には文庫が出てしまうということだし、メディア展開も決まったという。乱暴なもの言いをすれば、パトレイパー的なものとか怪獣ものが好きな人間を徹底的にくすぐってくれるライトなエンタテインであるわけだが、しっかりとしたSF的設定ががっしり基盤を固めているので読んでて安心感があるね。
読了日:06月20日 著者:山本 弘
インシテミル (文春文庫)インシテミル (文春文庫)
おもしろいすよ。スルスル読めるし。もう一ひねりあるかなーとは思ったけども、いやまあ充分でしょう。読んで損なし!
読了日:06月29日 著者:米澤 穂信

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