歌番組受難の時代がまたやってきた

歌番組受難の時代なのだろーなあ、と最近の『HEY! HEY! HEY!』や『うたばん』を見るにつけ思う。
以前からそうであったとは云うものの、バラエテイ色がかなり強くなり、歌そのものがつけ足しに思えるほど。『うたばん』など昨年ぐらいから芸人のネタ見せ番組的役割も占めてきていて、今が旬の芸人を出しておいた方が、数字が取れるのかなあ。
確かに数字が取れそうなミュージシャンの数がめっきり減っているようにも思う。
ヒットチャート好きの自分も、ここ1?2年のオリコンとか全然興味がなくなってしまっている。『CDTV』とかも見てチェックしようとも思わなくなってるし。

実はそんなことが以前にもあって、それは今から15年ぐらい前、80年代末から90年代の初頭にかけて歌番組冬の時代は確かに存在した。
まず、1989年9月 にあのTBS『ザ・ベストテン』が放送終了。続いてライバル番組ともいえるNTV 『歌のトップテン』 が1990年3月に、そして老舗のフジ『夜のヒットスタジオ SUPER』が同9月に矢継ぎ早に終了しているのだ。
1986年10月に始まったテレ朝『ミュージックステーション』は、司会を関口宏からタモリに変え、独りでがんばっていたものの、各局上記に変わる番組はなかなか現れず、1994年10月にフジ『HEY! HEY! HEY!』が、そしてその2年後の1996年10月にTBS『うたばん』とNTV『速報!歌の大辞テン』がスタートするまで、冬の時代は続いたといえる。
90年代前半は、メガヒットが続出した時代(「ラブストーリーは突然に」「SAY YES」「君といるだけで」等)であったが、これらの曲は歌番組と共にあったのではなく、ドラマの主題歌という形で茶の間に浸透した。歌番組不要と云われても仕方ない状況だったのかも。
当時も、ちょうど自分的にはチャートに興味をなくしてる頃で、そういう意味では今と共通してるなあ。

笑芸・バラエティ好きである自分にとっては、今の『HEY』や『うたばん』も楽しく見ているのではあるが、どこか何かなあと思わないでもない。やはり、1時間番組の中で曲が1曲って、そりゃ歌番組とはいえないでしょ。どう?

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Comments [2]

まったく同感。特にHEY!…はひどいですね。
もはや見る価値がありません。

ところでelekingさん、ひとつ忘れてますよ。歌番組。
国営放送局の「ポップジャム」。
「レッツゴーヤング」からの流れを汲む由緒正しき音楽番組ですがな。
と言っても、あの予定調和のMCが苦手で視てはいないのですが。。。

MC優先の地上波は見限りました。
というわけで、我が家では音楽番組を視るときはチャンネルをCSに変えます。
情報も早く、CMもない。音楽の洪水を浴びたいなら断然CSですよ!

そう、そうなんです。こうやって各局の歌謡番組を並べていくと、やはりNHKは『ポップジャム』となる。
だけど、由緒正しきとはいえ、あの番組はやっぱ王道ではないですね。どこかしら常に異端。
それはMCの人選だったり、今どき公開ホール収録だったり、民放各局のどこよりもキャスティングが冒険的だったり(メジャー・マイナー関係なしだったりしますよね)、そういう様々な点で。

HEY!はホントヒドイんですが、特にこの4月以降。見限れないのはDTファンであるからで、見続けてしまう性なのです。

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