長年リタイア気味のSFファンをやっているが、それでも年に1?2度そそられる海外SFに出くわすと思わず買ってしまう。
マイクル・スワンウィックは『大潮の道』を途中で挫折していた筈。それなりに面白く読んでた筈なんだけど、どうしてだったかしら。我々の世代にはギブスンとの「ドッグファイト」が印象深いかな。
近年はヒューゴー賞短編部門の常連になってるようですな。
多彩とまではいかないがいろんなタイプのSFが10編つまった中短編集。
久々にSFを読んだなあという実感は得られる。
程よくわかりやすく、程よくわかりにくい読み応え。
その分物足りなさも覚えるけどね。あら、そこから先には行かないわけね、とか。
「犬はワンワンと言った」「スローライフ」「死者の声」あたりが好みかな。表題作も良かったけど。